女子バスケアジアカップ2025 中国がインドネシアに110対59で快勝
2025年FIBA女子アジアカップが深圳で開幕し、日曜日に行われた初戦で前回王者の中国代表がインドネシア代表に110対59と大勝しました。国際ニュースとしても注目される女子バスケットボールの一戦を、日本語でかんたんに振り返ります。
スコアは110対59、中国がインドネシアを圧倒
中国はスターティングラインナップを入れ替えた影響もあり、立ち上がりこそやや噛み合わない場面もありましたが、すぐに本来のリズムを取り戻しました。テンポの良いボール回しからセンターのHan Xuにボールを集め、高さと視野の広さを生かしたプレーで着実に得点を重ねます。
一方のインドネシアは、Kim Pierre-Louisが最初のジャンプシュートを決めたあと、Faizzatus Shoimahの3ポイントが決まるまで長い無得点の時間が続き、オフェンスの停滞が最後まで響きました。中国は第1クオーター残り約6分半から徐々に主導権を広げ、前半終了時点で49対20と一方的な展開に持ち込みます。
後半に入っても流れは変わらず、中国はセットプレーでインサイドとアウトサイドをバランス良く使いながらリードを拡大。第3クオーター終了時点で点差は47点に達し、最終的には110対59で試合を終えました。中国の12選手全員が得点し、そのうち7選手が二桁得点という層の厚さを見せています。
試合の主な数字は次の通りです。
- スコア:中国110−59インドネシア
- ハーフタイム:中国49−20インドネシア
- ダブルディジットの選手:中国7人
- チーム最多得点:Yang Liwei、Luo Xinyu、Zhang Ziyuがそれぞれ13得点
- Han Xuは17分の出場で12得点6リバウンド
- インドネシアはPierre-Louisがゲーム最多の16得点
18歳センターZhang Ziyu、シニア代表で存在感
この試合でとくに注目を集めたのが、18歳の超大型センター、Zhang Ziyuです。身長226センチのZhangは、第1クオーター残り約6分半でコートに入り、守備でも攻撃でもゴール下を支配しました。彼女の投入後、中国はリム付近での優位性を一段と高め、前半終了までに大差をつけています。
後半も中国はZhangにボールを集めるセットプレーを多用し、リング周りではほぼ止められない存在となりました。FIBA U18女子アジアカップでMVPに輝いたばかりのZhangは、この日11分36秒の出場で13得点4リバウンド2アシストと、効率の高いスタッツを残しています。
代表チームを率いるGong Lumingヘッドコーチは、Zhangについて特別な才能を持っているが、この初めての大会は大きなチャレンジになると語り、FIBAのバスケットボールに慣れるには、もっと試合と時間が必要だと慎重に評価しています。将来性を認めつつも、長い目で育てていく姿勢がうかがえます。
主力不在でも見えた選手層の厚さ
中国は大会前、ガードのLi Mengが6月に負傷離脱したことや、WNBAのDallas WingsでプレーしているセンターのLi Yueruが不在であることから、チーム力の低下を不安視する声もありました。それでも、この日の試合内容は、主力が抜けてもなお高いレベルを維持していることを示しています。
今年4月中旬には28人を招集した強化キャンプをスタートさせ、6月末から7月初めにかけてはオーストラリアや日本などアジアの強豪を相手に6試合の強化試合を実施し、5勝1敗という成績で今大会に臨みました。その成果もあってか、新戦力を多く含むローテーションでも攻守の連係は破綻せず、初戦から高い完成度を見せています。
この日はバックコート陣も好調で、Yang LiweiとLuo Xinyuに加え、ガードのYang Shuyuがドライブで積極的にリングにアタックし、チームの攻撃を活性化させました。スター選手不在の穴を1人のエースではなく複数の選手で埋めるスタイルは、長い大会を戦ううえで大きな強みになりそうです。
指揮官が試すローテーションと今後の焦点
Gongヘッドコーチは、チームの出来を開幕戦としてはまずまずと評価した上で、この試合をさまざまな組み合わせを試す場として位置付けました。新しく加わった選手たちが国際試合のスピードやフィジカルに慣れることを優先し、特定の相手を想定した戦術よりも、自分たちのスタイルを固めることに重きを置いていると説明しています。
ローテーションや戦術をあえて固定せずに試していく方針は、短期的な勝敗よりも大会全体を見据えた戦い方とも言えます。初戦から大量得点での勝利を収めつつも、なお改善点を探ろうとする姿勢は、連覇を狙うチームらしい余裕と危機感のバランスを感じさせます。
日本のファンが注目したいポイント
アジアの女子バスケットボールを追う日本のファンにとって、中国の初戦は今大会の勢力図を占ううえで見逃せない材料になりました。高さとインサイドの強さに加え、複数のガードが得点とゲームメイクを分担するスタイルは、日本代表やオーストラリアなどとの対戦でも大きな脅威となりそうです。
一方で、若い選手が多いだけに、激しいプレッシャーのかかる接戦でどこまで安定したパフォーマンスを維持できるかは今後の課題でもあります。初戦で見えた長所と課題が、今後の上位チームとの対戦でどのように変化していくのか、2025年のFIBA女子アジアカップを通して注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








