アルカラス、ジョコビッチをストレート撃破 全米オープン決勝へ
男子テニスの四大大会、全米オープンの男子シングルス準決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が、四大大会通算24勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4、7-6、6-2のストレートで下し、決勝進出を決めました。ニューヨークのアーサー・アッシュ・スタジアムを満員にした「今大会屈指のビッグマッチ」は、スコア以上に激しい内容となりました。
試合結果とポイント整理
全米オープン男子シングルス準決勝は、金曜日の夜に行われ、世代を代表する2人のスターが激突しました。アルカラスは隙のないプレーを貫き、観客の大歓声を味方につけました。
- 試合結果:アルカラス 6-4、7-6、6-2 ジョコビッチ
- アルカラスは2022年の全米オープン覇者として再び決勝の舞台へ
- ジョコビッチは四大大会24勝の実績を持つ38歳、アルカラスとは16歳差
- アルカラスのウィナー(決定打)はジョコビッチの約2倍
- 決勝でアルカラスは「ディフェンディング・チャンピオン」のヤニック・シナーと対戦
第1セット:立ち上がりからアルカラスが主導権
試合は第1ゲームから動きました。ジョコビッチがベースラインをわずかに越えるショットを放ち、いきなりサービスゲームを落とします。アルカラスはこのリードを冷静に守り、強力なサーブと積極的なストロークで主導権を維持。ジョコビッチに一度もブレークポイントを与えないまま、最後はリターン不能のサービスで6-4と先取しました。
第2セット:一進一退の末、タイブレークを制す
セレブリティも多く詰めかけたスタジアムの雰囲気に後押しされ、第7シードのジョコビッチも反撃に転じます。第2セット第2ゲーム、鋭いバックハンドでブレークポイントをものにし、流れを引き寄せたかに見えました。
しかし第5ゲーム、16ショットにも及ぶ長いラリーをアルカラスがフォアハンドのウィナーで制すると、空気は再び変わります。そのポイントをきっかけにブレークを奪い返し、両者譲らぬ展開のままタイブレークへ。
タイブレークでは、0-2とリードを許した場面でジョコビッチがネット前の巧みなやり取りを制し、観客の大歓声を浴びます。フラッシング・メドウズでのデビューから約20年がたった今も健在の存在感を示しましたが、最後に集中力を切らさなかったのはアルカラスでした。再びリターン不能のサーブを連発し、この重要なセットを奪います。
第3セット:疲れの見えるジョコビッチを突き放す
第3セットに入ると、38歳のジョコビッチの体には蓄積した疲労が見え始めます。第4ゲームでダブルフォルトを犯してブレークポイントを献上すると、アルカラスは逃さずリードを広げました。
試合終盤にもジョコビッチは再びダブルフォルトを犯し、最後のポイントではフォアハンドが大きくアウト。ネットにもたれかかるようにして笑顔でアルカラスを祝福し、勝者にその場を託しました。マッチポイントでのスタジアムは、耳をつんざくような歓声とともに新たな主役を迎え入れた形です。
アルカラスが語った手応えと課題
試合後、アルカラスは「再び全米オープンの決勝に戻ってこられて、本当に特別な気持ちだ。今日はとてもフィジカルな試合だった」と話し、肉体的な消耗の激しい戦いだったことを強調しました。ウィナーの数で相手を大きく上回りながらも、長いラリーを何度も耐え抜いたことが、この勝利につながったといえます。
一方で、リードを奪った場面でも一瞬の隙で流れが変わりかねないのがジョコビッチという相手です。タイブレーク序盤のように、わずかなミスから流れを渡しかけたポイントもあり、アルカラスにとっては「勝ったうえで学べる試合」として記憶されるでしょう。
リベンジの成功とライバル関係の次の章
ジョコビッチは直近2試合でアルカラスに勝利しており、特に今年の全豪オープン準々決勝ではアルカラスを退けていました。それだけに、今回の全米オープン準決勝は、アルカラスにとって大きな「リベンジ」の舞台となりました。
16歳の年齢差がありながらも、両者の対戦は依然として世界のテニス界の中心的な見どころです。今回の結果は世代交代を印象づける一戦でしたが、ジョコビッチがなおトップレベルで戦い続けている姿もまた、男子テニスの層の厚さを物語っています。
決勝はシナーと対戦 世代を象徴する決戦へ
アルカラスは決勝で、今大会のディフェンディング・チャンピオンであるヤニック・シナーと対戦します。全米オープン制覇の経験を持つアルカラスと、タイトル防衛をかけるシナーという構図は、現在の男子テニスの勢力図を象徴するカードと言えます。
アルカラスのプレーが、タイトル保持者シナーに対してどのような答えを出すのか。ニューヨークの観客が再びスタンディングオベーションで迎えるであろう決勝の行方に、世界のテニスファンの視線が集まります。
Reference(s):
cgtn.com








