ブブリクが杭州オープン優勝 今季4勝目でATPツアー2番手の成績
男子テニスのATP杭州オープン決勝で、第3シードのカザフスタン出身アレクサンダー・ブブリクが、フランスの予選勝ち上がり選手バランタン・ロワイエを相手に接戦を制し、今季4つ目のATPツアータイトルを手にしました。2セットともタイブレークにもつれる苦しい展開でしたが、勝負どころでの集中力を発揮して頂点に立ちました。
杭州オープン決勝:格下と思われた相手との大接戦
ATP杭州オープンの決勝は、第3シードで世界ランキング19位のブブリクと、予選から勝ち上がったロワイエという顔合わせになりました。ランキングや実績だけを見ればブブリク有利と見られましたが、試合は想定以上の拮抗した展開となります。
ブブリクは持ち前の身体能力と多彩なショットを武器に主導権を握ろうとしますが、ロワイエも予選を勝ち抜いてきた勢いをそのままに粘り強く対抗。両者ともにサービスゲームを大きく崩さず、スコアは拮抗したまま進みました。
第1セット:走りながらのロブからタイブレークへ
第1セットのハイライトは、3-3で迎えたポイントでした。ブブリクは守備の体勢からコート後方まで走らされながらも、見事なランニングロブを決め、会場を沸かせます。この一打は、彼の運動能力の高さと発想の豊かさを象徴する場面となりました。
互いにサービスゲームを守り合った末にセットはタイブレークへ。ここでブブリクが要所でサービスエースを決めるなどしてリードを広げ、7-4でタイブレークを奪取。最後のポイントもエースで締めくくり、第1セットを手にしました。
第2セット:ブレークポイントをしのぎ、再び7-4
第2セットは、いきなりブブリクがブレークポイントのピンチを迎える苦しい立ち上がりとなりました。しかし、ここでネット際へのボレーをしっかり沈めてしのぎ、流れを渡しません。この小さな一局面を耐えたことが、最終的な勝利につながったとも言えます。
その後もロワイエは最後まで集中力を切らさず、再びタイブレークに突入します。チャンピオンシップポイントでは、ブブリクがロワイエを高いボールで後方に押し下げると、続くショットでダウン・ザ・ラインへのフォアハンドを叩き込みました。このポイントで再び7-4とタイブレークを制し、タイトルを確定させました。
今季4タイトル目でツアー2番手の成績に
今回の杭州オープン優勝により、ブブリクは今季のATPツアータイトル数を4つに伸ばしました。これまでにハレ・オープン、スイス・オープン、オーストリア・オープンを制しており、今大会が今季4つ目のトロフィーとなります。
タイトル数だけで見ると、今季7つのトロフィーを手にしているカルロス・アルカラスに次ぐ数字となり、ブブリクはツアーで2番目に多く優勝している選手という位置づけになります。ランキングだけでなく、実際の優勝回数という面でも存在感を強めつつあると言えます。
この試合から見えるブブリクの強み
今回の決勝戦は、いくつかの観点からブブリクの成長や強みを浮き彫りにしました。
- タイブレーク2本をいずれも7-4で取る勝負強さ
- 序盤のブレークポイントをボレーでしのぐなど、要所での集中力
- 走らされながらも冷静にロブを選択する、ショットセレクションの良さ
特に、タイブレークは精神的なプレッシャーが強い局面です。各セットが6-6になったときに行われ、短いポイントの積み重ねでセットの勝敗が決まるため、わずかなミスが命取りになります。その場面で2度とも主導権を握ったことは、プレッシャーに強い選手であることを示しています。
予選勝ち上がりロワイエの健闘も光る
一方で、予選から決勝まで進んだロワイエの健闘も見逃せません。格上のシード選手を相手に2セット連続タイブレークという接戦に持ち込み、簡単にはタイトルを渡しませんでした。
最終的にはブブリクが経験と勝負強さで一歩上回りましたが、この試合はロワイエにとっても、今後のキャリアにつながる大きな手応えとなりそうです。
これからのツアー争いにどんな影響があるか
今季4勝という数字は、単に「好調」という言葉だけでは片付けられません。長いシーズンの中で複数の大会を制するには、コンディション管理、メンタル、戦略のすべてがかみ合っている必要があります。
ブブリクは、今季ここまでに4つのタイトルを積み重ねることで、ランキングポイントだけでなく、同世代・次世代の選手たちとの競争の中で確かな立ち位置を築きつつあります。ツアーで最も多くのトロフィーを手にしているアルカラスを追う存在として、今後の大会でも注目を集めることになりそうです。
タイブレークをものにし、ピンチをしのいでつかんだ杭州オープン優勝は、数字以上にブブリクの内面の強さを示す一勝でした。今季残りの大会で、彼がさらにどこまで勝ち星を伸ばすのか、テニスファンにとって楽しみなシーズンが続きます。
Reference(s):
cgtn.com








