サンヤ・アジアビーチゲームズ開会式、3つのテーマで描く「ゼロ距離」体験 video poster
中国本土・海南島のサンヤで開催中のアジアビーチゲームズ。その開会式が、従来の形式を超えた没入型の体験として注目を集めています。式典のチーフディレクターを務める黄佩玲氏が明かした、式典に込められた3つの核となるテーマとは何か。なぜ今、この開会式が重要なのか、その舞台裏を探ります。
活力、開放性、喜び:式典の三本柱
黄佩玲氏は、式典が「活力(Vitality)」「開放性(Openness)」「喜び(Joy)」という三つのテーマを基に構築されていると説明します。これらのテーマは単なる飾りではなく、アジアや世界に対して提示したい中国のイメージそのものを形作るものだといいます。今年(2026年)のゲームスロケーションであるサンヤのビーチを舞台に、これらの理念がどのように表現されているのかが注目されます。
「ゼロ距離」体験で観客を巻き込む
式典は、伝統的なステージと観客席が分かれた形式を大胆に打破しました。会場となったアジアビーチゲームズパークは開放的な海岸劇場で、黄氏が「ゼロ距離」と表現する体験が特徴です。例えば、ジュゴンやウミガメを模した大型の装置が観客席からメインステージへと「泳いで」行き、観客のすぐ傍を通り過ぎます。観客はこれらの生き物に触れたり、握手を交わしたり、時に「キス」をしたりできる仕掛けになっており、人間と自然の調和した共存を遊び心をもって表現しています。
技術革新で実現した深海の夢
式典の最終章「深海夢追い(Deep Sea Dream Chasing)」では、深海の光景が初めて舞台に登場しました。2体の巨大なクラゲがゆっくりと中央へと浮かび上がり、6人のダイバーが円を描くように降下することで、出演者と観客が共に海中に潜っているような感覚を作り出しています。
空中演技が象徴する「中国の速度と繁栄」
技術面では、従来のワイヤー作業を超えた革新が試みられました。8人の武術ボランティアが、コンテナのような構造物を空中で力強く操りながら中央ステージへと向かう演技です。これは標準的な空中振付ではなく、形状を素早く変化させられる特殊なリグと、高度に精密なワイヤー技術を必要としました。黄氏は、こうした高エネルギーで迅速な変形を見せる空中ダンスを通じて、中国の速度と繁栄を象徴したいと語っています。
海南自由貿易港へのオープンな招待状
黄氏は、この式典自体が一つのオープンな招待状であると総括します。サンヤへ、海南へ、天涯海角へようこそ、というメッセージです。海南自由貿易港が関税撤廃に向けて動きを加速させる中、中国本土内外からの訪問者がその発展を目の当たりにし、サンヤの「椰子の夢回廊」を歩きながらその活気あふれる雰囲気を感じてほしい、という願いが込められています。
Reference(s):
Exclusive: Inside Sanya's Immersive Asian Beach Games Opening Ceremony
cgtn.com




