アリアン6ロケット、アマゾンインターネット衛星32機を軌道に投入
ヨーロッパで最も強力なロケット「アリアン6」が、イーロン・マスク氏の巨大コンステレーション「スターリンク」と競合を目指すアマゾンのインターネット衛星32機を、低軌道に無事送り込みました。この打ち上げは、ヨーロッパの宇宙産業にとって重要な商業ミッションとなっています。
強力な構成で成功した7回目の飛行
先週木曜日の朝、南米北東部のフランス領ギアナにあるヨーロッパの宇宙港から、アリアン6ロケットが曇り空に向かって離昇しました。打ち上げから約2時間後、ロケットから分離した32機の衛星は、段階を追って低軌道に投入されました。
これは、アリアン6にとって7回目の飛行であり、4基のブースターを使用する最も強力な構成での打ち上げは2度目となります。今回が、アマゾンのインターネットコンステレーション「Amazon Leo」向けに32機の衛星を運ぶ2度目のミッションでした。
遅延を抱えるAmazon Leoの現状
Amazon Leoは、既存のネットワークが届かない地域の顧客に信頼性の高いインターネット接続を提供することを目指しています。そのためには、当初3,200機の衛星を低軌道に配備する計画でしたが、遅延が生じています。
- 宇宙監視を専門とするフランスのスタートアップ「Look Up」によれば、2026年5月1日現在、軌道上にあるAmazon Leoの衛星は239機のみです。
- この数には、競合他社であるスペースXによって打ち上げられた衛星も一部含まれています。
- 一方、スターリンクは今年3月に1万機という象徴的な閾値を超え、現在は10,162機の衛星が軌道を周回しています。
ヨーロッパ宇宙産業の商業競争力の鍵
ロケットを運用するフランスのアリアンスペース社は、Amazon Leo向けに合計18回の打ち上げを実施する予定です。Amazon Leoは、アリアン6ロケットの主要な商業顧客となっており、多くのヨーロッパの商業顧客が再利用可能なスペースXのロケットに依存する中で、比較的新しいアリアン6の競争力を維持する上で重要な役割を果たしています。
今回の打ち上げ成功は、国際的な宇宙インフラ競争の文脈において、多様なプレイヤーが参画する意義を静かに示すものと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com



