タジキスタンの首都ドゥシャンベで中国EVタクシーが急増 街はどう変わる? video poster
タジキスタンの首都ドゥシャンベで、いま街を走るタクシーの主役が静かに入れ替わりつつあります。街中で目につくのは、BYDやJAG、CHERYなど中国メーカーによる電気自動車(EV)のタクシーです。国際ニュースとしても、中国のEVが中央アジアの都市交通をどう変えつつあるのかが注目されています。
ドゥシャンベで進むEVタクシー化
ドゥシャンベでは、すでに多くのタクシーがEVに置き換わっています。市長は、すべてのタクシーを電気自動車に切り替えるよう、9月までにEV化を義務づけており、この方針のもとで電動タクシーの導入が加速しているとされています。
街を行き交う車列のなかで、静かに走るEVタクシーが存在感を増している様子は、「タクシーの電動化」が単なるスローガンではなく、現実の変化として進んでいることを物語っています。
中国EVが選ばれる理由
ドゥシャンベで目立つのは、中国メーカーのEVです。BYDやJAG、CHERYといったブランドが人気で、その理由として現地では次のような点が挙げられています。
- 価格が手頃で購入しやすい
- 耐久性が高いと受け止められている
- 装備が充実しており、機能が多い
ある住民は「BYDはメルセデスよりいい」と話しています。高級ブランドとして知られるドイツ車と比べても遜色ない、あるいはそれ以上だと感じる人がいるほど、中国メーカーのEVが評価されていることがうかがえます。
手頃な価格と実用性、そして現代的な機能をバランスよく備えていることが、日々長距離を走るタクシー用途でも選ばれる理由になっているとみられます。
市場の約半分を占める中国ブランド
現地ディーラーの「Koinot Auto」によると、ドゥシャンベのEV市場では中国ブランドのシェアがすでにほぼ半分に達しているとされています。とくにタクシー用途では、中国メーカーのEVが存在感を強めており、街で見かける電動タクシーの多くが中国ブランドという状況が生まれています。
こうした動きは、中国メーカーにとって中央アジアが重要な市場となりつつあることを示すと同時に、各都市が電動化を進める際の一つのモデルケースにもなっています。
「グリーンな未来」に向かうドゥシャンベ
中国のEVタクシーが街中を走り回る光景は、ドゥシャンベがより環境負荷の少ない都市交通をめざしていることを象徴しています。電動タクシーの普及によって、排気ガスやエンジン音の少ない、静かでクリーンな街づくりへの期待も高まります。
その変化の先頭に立っているのが中国メーカーのEVです。コストと性能のバランス、そして豊富な装備を強みに、ドゥシャンベのような中央アジアの都市で、新しい標準として受け入れられつつあります。
タクシーが一斉にEVへと切り替わっていくプロセスは、都市の「当たり前の風景」がどのように変わりうるのかを、私たちに具体的に見せてくれます。
日本の都市交通への示唆
ドゥシャンベの事例は、公共交通の電動化をどう進めるかという問いを、私たちにも投げかけます。
- タクシーやバスなど身近な交通手段のEV化を、どのようなスピード感で進めるのか
- 充電設備などのインフラ整備と、車両導入をどう両立させるのか
- 海外メーカーの技術や製品を、都市のニーズに合わせてどう取り入れていくのか
中国のEVがタジキスタンの首都で広がっている現在の状況は、国や地域の違いを越えて、都市がどのようにして「次の交通インフラ」を選び取っていくのかを考えるヒントにもなります。
ドゥシャンベが今後どこまで電動タクシーを広げていくのか、そして中国EVがどの程度まで市場をリードし続けるのか。中央アジア発のこの動きは、これからも国際ニュースとして注目されそうです。
Reference(s):
cgtn.com








