中国ニュース:山西省のホウキ草が彩る秋の丘と村の収入源 video poster
山西省・柳林県、赤く燃えるホウキ草の丘
2025年秋、中国・山西省の柳林県では、ホウキ草が真っ赤に色づき、丘陵一帯が鮮やかな炎のような景色に包まれています。ホウキ草は乾燥させて束ねることでホウキとして利用でき、身近な生活道具へと姿を変えます。この素朴な植物が、いま村の人々の新しい収入源になっていると伝えられています。
農業と地域振興をめぐる国際ニュースとしても、自然の景観と暮らしの工夫が結びついた事例として注目されます。
ホウキ草とはどんな植物か
現地で栽培されているホウキ草は、学名をコキアと呼ばれる一年草です。秋になると葉が濃い赤色に変わり、丘一面を彩ります。刈り取った後に乾燥させ、束ねることで、昔ながらの掃き掃除に使われるホウキになります。
柳林県の丘陵地に広がるホウキ草は、観賞用として景観を彩るだけでなく、生活に欠かせない道具の原料としても活用されている点が特徴です。
約12ヘクタールが支える「一本のホウキ」産業
柳林県の村では、これまでに約12ヘクタールのホウキ草が植えられています。単に栽培するだけでなく、植え付けから収穫、加工、輸送、販売までを一つにつないだ産業チェーンが整えられているとされています。
- 栽培:丘陵地を活用してホウキ草を植え付ける
- 収穫・乾燥:秋の収穫期に刈り取り、自然乾燥させる
- 加工:乾燥したホウキ草を束ねてホウキに加工する
- 輸送・販売:出来上がったホウキを各地へ運び、販売する
こうした流れが村の中で完結することで、原料を売るだけの場合に比べて、付加価値を地域の内部にとどめやすくなります。ホウキ草は、秋の風景を彩る植物であると同時に、「一本のホウキ」から始まる小さな産業の要でもあります。
小さな植物がもたらす地域の変化
ホウキ草産業が広がることで、村の人々には複数のメリットが生まれていると考えられます。
- 農閑期の仕事が生まれ、現金収入の機会が増える
- 加工や輸送など、農業以外の作業にも関われる
- 赤く染まる景観が、地域の魅力として共有される
一つ一つはささやかな変化かもしれませんが、約12ヘクタールというまとまった規模で取り組むことで、村全体の暮らしを下支えする力になっているとみることができます。
これからの農村づくりへのヒント
柳林県のホウキ草の事例は、特別な技術や巨大な投資がなくても、身近な作物と工夫次第で新しい産業チェーンをつくれることを示しています。日常生活に密着した製品に加工し、流通までを地域で担うことで、付加価値を外に逃さない仕組みを構築できます。
あなたの身近な地域にも、ホウキ草のように「見慣れているけれど、まだ可能性が眠っている資源」があるかもしれません。秋の丘を赤く染めるホウキ草は、そんな視点で地域を見直すきっかけを与えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








