中国の王毅外相がロシア訪問 戦略安全保障協議と一つの中国原則 video poster
中国の王毅国務委員兼外相が12月2日、ロシアを訪問し、中ロ戦略安全保障協議の一環としてロシア安全保障会議書記のセルゲイ・ショイグ氏と会談しました。本記事では、この国際ニュースのポイントと日本への含意を整理します。
中ロ戦略安全保障協議で何が話し合われたのか
今月2日、王毅外相とショイグ書記は、約2時間にわたる一対一の会談を行った後、両国の代表団を交えた拡大会合に移りました。会談は、両国の戦略的な安全保障協力や地域情勢について、時間をかけて意見交換する場となったとみられます。
メディアに公開された冒頭部分では、両氏が今回の協議の重要性を強調し、今後の中ロ関係の方向性について発言しました。
ロシア側が一つの中国原則への支持を再確認
拡大会合の一部がメディアに公開される中で、ショイグ書記は、中ロ関係の基本となる一つの中国原則へのロシアの支持を改めて表明しました。一つの中国原則とは、中国が自国の領土と位置づける台湾を含め、中国はただ一つであり、台湾は中国の一部であるとする立場を指します。
日本の台湾・クリル諸島発言を非難
ショイグ書記はさらに、日本の当局者による最近の発言について言及し、台湾やクリル諸島をめぐる日本側の発言を非難しました。クリル諸島は、日本で北方領土としても言及される島々を含む地域です。
日本の発言の具体的な内容や、どのポストの当局者が対象となっているかは今回の情報からは明らかになっていませんが、中ロ両国が台湾問題や領土問題において歩調を合わせる姿勢をアピールした形です。
なぜこの動きが日本にとって重要か
今回の中ロ戦略安全保障協議とショイグ書記の発言は、次の三つの点で日本にとっても無関係ではありません。
- 台湾をめぐる安全保障環境が一段と緊張する可能性
- 中ロが領土や歴史認識をめぐるメッセージで日本に言及したこと
- 日本の発言が周辺の大国からどのように受け止められているかが可視化されたこと
日本は台湾海峡や北東アジアの安全保障環境に強い関心を持つ立場にあります。中ロ両国が一つの中国原則への支持を強調しつつ、日本の発言を批判したことは、東京にとって今後の外交メッセージの出し方を考える上で一つのシグナルとなり得ます。
今後の焦点
今回の会談を通じて、中ロが戦略安全保障の分野でどこまで協調を深めていくのか、また台湾やクリル諸島をめぐる日本の発言が今後の中ロの対日メッセージにどのように影響するのかが注目されます。
日本としては、中ロの安全保障協議の動きとともに、自国の発信が地域の安全保障環境に与える影響を冷静に見極めることが求められます。国際ニュースの一つとして今回の協議を追うだけでなく、日本の立ち位置を考える材料としても捉えておきたい出来事です。
Reference(s):
Wang Yi visits Russia for China-Russia strategic security consultation
cgtn.com








