中国の原子力発電、総容量で世界トップに
2026年4月現在、中国本土の原子力発電の総設備容量が世界で最も高い水準に達しています。中国核能行業協会(CNEA)の発表によると、その容量は約125ギガワット(GW)に上ります。これは、稼働中の商業用原子炉60基に加え、建設中36基、建設承認済み16基の総和によるものです。
世界の原子力建設をけん引する中国
特に注目されるのは、現在中国で建設が進む原子力発電プロジェクトの数です。これは世界全体の建設中プロジェクト数の半分以上を占めています。エネルギー安全保障と二酸化炭素排出量削減(脱炭素)という二つの大きな目標を背景に、中国では原子力発電の開発が継続的に推進されています。
原子力エネルギーの位置付け
石炭火力への依存度が依然として高い中国において、安定したベースロード電源としての原子力の重要性は高まっています。また、気候変動対策の一環として、温室効果ガスを排出しない発電手段への期待も膨らんでいます。今回の容量拡大は、そうした国家エネルギー戦略の具体的な成果の一つと言えるでしょう。
世界のエネルギー地図への影響
中国の原子力発電容量が世界最大となったことは、国際的なエネルギー情勢にも影響を与えています。原子力技術の開発やプラント建設の国際協力、さらにはウラン燃料の需給動向にも、中国の存在感が増すことが予想されます。一方で、福島第一原子力発電所の事故後、原子力政策を見直した国も多い中、中国がこうした道を選択した背景にはどのような判断があったのでしょうか。エネルギー自給、産業振興、環境目標など、多角的な視点からその動きを見守る必要がありそうです。
日本の読者にとっては、隣国のエネルギー選択が、アジア地域の電力安定供給や環境政策に与える影響について考えを深めるきっかけとなるかもしれません。自国のエネルギー政策を相対化し、持続可能なエネルギーミックスの未来を考える視点が求められています。
Reference(s):
China's combined nuclear power capacity highest in the world
cgtn.com








