ドローンで「空中散歩」:中国最大750kV送電線の通電保守 video poster
2026年4月29日、中国本土の新疆ウイグル自治区にあるタリム盆地を囲む最大級の750キロボルト超高圧送電ループで、初めての通電状態での保守作業が完了しました。停電を一切発生させることなく、潜在的な設備不具合を解消したこの作業は、電力インフラの維持管理における新たな手法として注目されています。
広大な沙漠地帯を巡る電力の大動脈
この送電ループは、中国最大の沙漠であるタクラマカン沙漠が広がるタリム盆地周辺に設置されています。安定した電力供給を担う重要なインフラであり、その規模から通常の保守作業には多大な時間と労力がかかることが想定されていました。
ドローンと「フライングマン」による迅速な対応
今回の作業は、定期点検中に送電線に潜在的な欠陥が発見されたことから始まりました。保守要員は、まずドローンを使用して不具合の詳細な位置と状態を確認しました。その後、高所作業用に開発された携帯型電動リフト装置「フライングマン」を活用して作業員を現場まで安全に搬送。通電を止めることなく、わずか1時間で欠陥の除去に成功しました。
技術が切り拓く効率的なインフラ維持
従来、こうした超高圧送電線の保守には大規模な停電計画が必要でした。しかし、ドローンによる精密な事前調査と、特殊装備による安全な高所作業により、電力供給への影響を最小限に抑えた迅速な対応が可能になりつつあります。この手法は、広大な地域に張り巡らされた電力網の維持コスト削減や信頼性向上につながる可能性を秘めています。
今回の事例は、2026年現在、中国本土の電力部門において、デジタル技術と特殊機材を組み合わせたインフラ維持管理の新しいスタンダードが形成されつつあることを示唆しています。広大な国土をカバーする必要がある他の国や地域にとっても、参考となる技術的アプローチと言えるかもしれません。
Reference(s):
'Skywalking' with drones: How engineers maintain China's largest 750 kV live-line
cgtn.com



