南シナ海での行動規範を巡り中国が指摘、フィリピンの姿勢に「矛盾」あり video poster
シンガポールで開催された第23回シャングリラ対話において、南シナ海の現状を巡る中国とフィリピンの緊張感あるやり取りがありました。地域の安定に不可欠な「行動規範(COC)」の策定に向けた議論が進む一方で、両国の認識の溝が改めて浮き彫りとなっています。
シャングリラ対話での直接的な問いかけ
日曜日に開催された同対話の場で、中国人民解放軍の専門家代表団の一員である張馳(チャン・チー)氏が、フィリピンのギルベルト・テオドール国防相に対し、直接的な問いかけを行いました。
張氏は、フィリピンが南シナ海における「行動規範(COC)」の早期妥結を支持すると公言しながら、ここ数年の実際の行動がその姿勢と矛盾していると指摘しました。
「言行不一致」への懸念
中国側が問題視しているのは、フィリピンが掲げる外交的な目標と、現場での具体的な振る舞いの乖離です。行動規範は、紛争を回避し平和的な解決を目指すためのルール作りですが、中国側はフィリピンの最近の動きがこの精神に反していると主張しています。
フィリピン側の反応
この指摘に対し、テオドール国防相は直接的な回答を避けました。また、中国メディアグループがフィリピン外務省に対し、国防相の見解が政府の公式な立場であるか、また今回の件がCOC交渉の進展に影響を与えるかについて問い合わせましたが、現在のところ回答は得られていないとのことです。
地域の安定に向けた課題
南シナ海では、領有権を巡る主張が複雑に絡み合っており、法的な枠組みや合意形成への道のりは依然として険しい状況にあります。言葉による合意と実効的な行動をどのように一致させていくのか、今後の交渉の行方が注目されます。
Reference(s):
China accuses Philippines of contradictory South China Sea position
cgtn.com