グローバルサウスの若手起業家:小さく始めて未来を変える挑戦 video poster
「小さく始めて、大きく夢を見る」。そんな合言葉のもと、グローバルサウスの若手起業家たちが、私たちの未来を静かに、しかし着実に変えつつあります。国際シリーズ「Global South Next Gen: Voices and Visions」では、美容サービスを必要とする人とつなぐ取り組みや、廃棄物をサステナブルな解決策へと変えるビジネスなど、地域の人びとを支えるストーリーが紹介されています。
若手起業家が変える「当たり前」
2020年代に入り、世界各地で社会課題の解決を目指す若手起業家が注目されています。特に、アジアやアフリカ、ラテンアメリカなどを含むグローバルサウスと呼ばれる地域では、限られた資源の中から創造的なアイデアを生み出す動きが広がっています。
彼らの共通点は、派手なスタートではなく、身の回りの小さな違和感や困りごとから出発していることです。今回取り上げられた2人の起業家も、「小さく始める」姿勢を大切にしながら、コミュニティ全体の変化を目指しています。
美容サービスを「必要とする人」とつなぐ
一人目の若手起業家は、美容のスキルを持つ人と、そのサービスを必要としている人をつなぐ仕組みをつくっています。たとえばヘアカットやメイクなどの美容サービスは、日常を少しだけ前向きにしてくれる力を持ちますが、経済的な理由や生活環境など、さまざまな事情から利用しづらい人も少なくありません。
この取り組みは、そうした人びとと美容のプロフェッショナルを結びつけることで、「見た目」を整えるだけでなく、自尊感情や社会とのつながりを取り戻すきっかけを生み出そうとしています。ビジネスでありながら、福祉やコミュニティづくりの要素も含んだ、いわばソーシャルビジネスの一つと言えるでしょう。
廃棄物を資源に変えるサステナブルな挑戦
もう一人の起業家は、「ごみ」と見なされてきた廃棄物を、地域に役立つサステナブルな解決策へと変えています。具体的には、廃棄物を再利用した製品づくりや、リサイクルの仕組みを整えることで、環境への負荷を減らすだけでなく、新たな雇用や収入源を生み出しています。
廃棄物を資源としてとらえ直す発想は、気候変動や資源枯渇が課題となる今の時代に、ますます重要になっています。この起業家の試みは、環境問題への取り組みと、地域の暮らしを良くする経済活動を両立させようとするものです。
なぜ今、「Global South Next Gen」に注目したいのか
シリーズ「Global South Next Gen: Voices and Visions」は、こうした若手起業家の声とビジョンに焦点を当てています。2025年の今、グローバルサウスの動きを知ることは、日本に暮らす私たちにとっても、世界の変化を立体的に理解する手がかりになります。
先進国のスタートアップ事例とは異なり、ここで紹介されるのは、身近な課題を出発点にしながら、コミュニティを巻き込み、持続可能な形で変化を生み出そうとする物語です。そこには、「テクノロジー」だけでは測れない、人と人とのつながりや、地域への責任感が色濃く表れています。
私たちが明日からできる3つのヒント
グローバルサウスの若手起業家たちのストーリーは、日本の私たちにどんなヒントをくれるのでしょうか。ポイントを3つにまとめました。
- 小さな一歩から始める:完璧なアイデアや大きな資金がなくても、身の回りの違和感や困りごとに目を向けることから始められます。
- 人と人をつなぐ:自分のスキルやリソースを、必要とする人のニーズとどう結びつけられるかを考えることで、新しい価値が生まれます。
- コミュニティとともに育てる:ビジネスの成功だけでなく、地域の人びとの暮らしや環境への影響を意識することで、持続可能な取り組みに近づきます。
スマートフォン一つあれば、世界のどこで生まれたアイデアにも触れられる時代です。若手起業家たちの「Start small, dream big」という姿勢は、私たち一人ひとりにも、自分の日常から未来を変えるヒントを静かに投げかけています。
Reference(s):
Watch: Start small, dream big – Young entrepreneurs shape our future
cgtn.com








