新疆の「砂漠スキー」で拡大する氷雪経済 2025-26冬シーズンの新潮流 video poster
2026年1月、冬の観光シーズンが本格化し、中国本土北部のスキー場には今季(2025-2026年冬)最初の来場者の波が入り始めています。なかでも注目を集めているのが、中国本土の新疆ウイグル自治区で紹介された「砂漠のスキーリゾート」というユニークな舞台です。
何が起きている?——冬スポーツの“入口”が広がる
ライブ配信では、新疆ウイグル自治区のスキーリゾートの現場から、冬スポーツの熱気やアクティビティの様子が伝えられました。ポイントは「スキー場のオープン」だけではなく、冬の体験が“旅の目的”として成立し、周辺の消費や移動も含めて動き出していることです。
キーワードは「氷雪経済」——観光の先にある裾野
「氷雪経済」とは、スキーやスノーボードなどの冬スポーツ、氷雪観光を軸に、人の流れと支出が地域に落ちることで形成される経済のことです。現場で動くのは、ゲレンデだけではありません。
- 宿泊・飲食などの観光消費
- レンタル用品、ウェア、防寒具といった関連需要
- 交通・ツアー・ガイドなど移動と体験の設計
- 安全管理や運営人材など、季節雇用を含む仕事
今回見えた「新トレンド」3つ
1)“景観の個性”が体験価値になる:砂漠×雪
砂漠地帯のスキーという意外性は、従来の「雪が多い場所=定番」という発想から一歩外れた魅力をつくります。旅行の動機が「滑る」だけでなく、「ここでしか見られない冬の景色を体験する」へと広がりやすいのが特徴です。
2)ライブ配信が“疑似体験”になり、来訪の検討材料になる
現地の空気感や混雑の程度、コースの雰囲気、初心者でも楽しめそうか——こうした情報は、短い動画や配信で伝わりやすくなりました。冬スポーツは準備や費用の見通しが立つほど参加のハードルが下がるため、発信そのものが需要の掘り起こしにつながります。
3)「冬の一発勝負」から、周辺産業を含む設計へ
氷雪経済が大きくなるほど、リゾート運営は“ゲレンデ中心”から“滞在全体の設計”へ比重が移ります。食、移動、レンタル、初心者向け体験など、滑らない人も含めた受け皿が増えると、冬の観光がより幅広い層に届きやすくなります。
これからの注目点:盛り上がりの裏側で問われるもの
冬スポーツは楽しい一方で、天候、移動の安全、運営体制など「安定して楽しめる条件」も重要です。さらに、地域に利益が循環する仕組み、環境への配慮、価格の透明性などが整うほど、氷雪経済は一過性ではなく“地域の選択肢”として根づきやすくなります。
この冬、中国本土各地で進む氷雪観光の広がり。そのなかで新疆ウイグル自治区の「砂漠スキー」は、“どこで、何を冬の体験にするのか”という発想の変化を象徴するトピックとして静かに存在感を強めています。
Reference(s):
Live: New trends for the ice and snow economy in China's Xinjiang
cgtn.com








