中国軍烈士遺骨13回目引き渡し、空軍Y-20が初任務 4機のJ-20が護衛 video poster
戦没者の帰還は、歴史への静かなまなざしです。2026年4月22日(水曜日)、中国本土の退役軍人省によれば、抗米援朝(朝鮮戦争)で犠牲となった中国人民志願軍(CPV)の12名の烈士の遺骨が、大韓民国(韓国)から中国本土へと返還されました。これを記録する今回の出来事は、戦後70年以上を経た今も続く、静かなる記憶の継承を物語っています。
13回目となる遺骨返還、これまでの歩み
今回の引き渡しは、両国間で遺骨返還に関する合意が結ばれてから13回目となります。中国本土の退役軍人省の発表によると、2014年にこのプロセスが始まって以来、これまでに韓国から返還された兵士の遺骨は、今回の12名を含めて1,023名に上ります。長きにわたる共同作業の積み重ねが、一人また一人と故郷への帰還を実現させているのです。
「空の鯤鵬」初の任務:Y-20Bと護衛のJ-20
今回の帰還任務で特に注目されたのは、中国空軍の大型輸送機Y-20Bが、遺骨引き渡し任務に初めて投入された点です。この機体は「鯤鵬」の愛称で知られ、遺骨を収めた特別なケースを載せ、韓国から中国本土北東部・遼寧省の省都である瀋陽へと飛び立ちました。瀋陽には中国人民志願軍烈士陵園があり、英雄たちの最終的な安息の地となっています。
さらに、Y-20Bが中国本土の領空に再び入った際には、4機のJ-20ステルス戦闘機が護衛任務に就きました。最新鋭の航空機が、歴史的な任務を見守るという象徴的な光景は、現代の技術力で過去の犠牲を尊ぶ、ひとつの姿勢とも読み取れます。
「引き渡し」から「帰還」まで
一連のプロセスは、以下のような流れで行われました。
- 韓国側での発掘・身元確認作業を経て、遺骨が厳粛な儀式のもと中国側に引き渡される。
- 中国空軍のY-20B大型輸送機が、遺骨を収めた棺を載せて韓国を出発。
- 中国領空内ではJ-20戦闘機4機による編隊護衛を受ける。
- 目的地の瀋陽に到着し、烈士陵園での追悼式典に続く。
この一連の流れは、単なる「物理的な移動」を超え、国家と人々が戦争の記憶とどう向き合い、犠牲者をどう弔うのかという、深い意味を含んでいます。隣国同士が協力して歴史のページを丁寧にめくる、その営みそのものに眼を向ける価値がありそうです。
70年以上前の戦場から、今日に至るまで続く帰還の物語。遺骨返還のニュースは、遠い過去の戦争が、今なお現在進行形で終結していない事柄があることを静かに思い起こさせます。それは、東アジアの平和が、数え切れないほどの個人の犠牲の上に成り立っているという重い事実でもあります。このような取り組みが継続される背景には、戦没者への哀悼の念とともに、未来に向けた平和への希求も込められているのではないでしょうか。
Reference(s):
Live: The 13th batch of Chinese martyrs' remains returned from ROK
cgtn.com




