ロサンゼルスで映画制作5.6%減 ハリウッド離れと新キャンペーン video poster
リード:アカデミー賞の影で進むロサンゼルス離れ
今年のアカデミー賞授賞式は、映画界の華やかさを映し出す一方で、映画制作の中心地としてのロサンゼルスの地位に変化が起きていることも浮き彫りにしました。最新のデータでは、ロサンゼルスのフィルム制作件数が前年より5.6%減少したとされ、ハリウッド離れの流れが改めて注目されています。
こうした状況について、Ediz Tiyansan氏が現地から伝えています。
ロサンゼルスで映画制作が5.6%減少
報道によると、ロサンゼルスで行われる映画やドラマなどの撮影は、直近で5.6%減少しました。かつては世界のエンターテインメントの中心とされてきたハリウッドですが、近年は他の州や海外へと撮影拠点を移す作品がじわじわと増えています。
こうした動きに合わせる形で、監督や脚本家、俳優、技術スタッフなど、多くのクリエイティブな人材もロサンゼルスを離れ、新たな活動の場を求めていると報じられています。
揺らぐ「エンタメ首都」ハリウッドの存在感
アカデミー賞は今もハリウッドの象徴的なイベントであり、世界中の注目を集めます。しかし、その裏側では「作品はロサンゼルスで作られているのか」という問いが強まりつつあります。
近年は、撮影技術の進化やリモートワークの広がりもあり、制作拠点と上映・配信の場所が必ずしも一致しなくなっています。ロサンゼルスのブランド力は依然として大きいものの、「かつてのように、すべてがハリウッドで完結する時代ではない」という現実が見え始めています。
制作を呼び戻す新キャンペーンの動き
こうした流れに歯止めをかけるため、現在、ロサンゼルスではメディア制作を「つなぎとめ、さらに増やす」ことを目的とした新しいキャンペーンが始まっています。この取り組みは、ロサンゼルスで撮影・制作を行うメリットを改めてアピールし、地域の雇用や産業基盤を守ることを狙ったものだとされています。
具体的には、制作会社やクリエイターに向けてロサンゼルスで活動することの魅力を打ち出し、これまで他地域に流れていたプロジェクトを呼び戻すとともに、新たな作品の誘致につなげることが期待されています。
私たちが考えたい3つのポイント
ロサンゼルスのフィルム制作減少は、日本から見ると遠い出来事のようでいて、コンテンツビジネスや地域経済を考えるうえで参考になるテーマでもあります。
- 一つの都市に集中していた産業が、時間をかけて世界各地に分散していく流れが続いていること
- クリエーターの働く場所の選択肢が広がる一方で、特定の都市に集積する「場の力」をどう維持するかという課題があること
- 地域が独自のキャンペーンや取り組みを通じて、産業を「守る」だけでなく「アップデート」しようとしていること
映画産業の変化は、テック企業やスタートアップ、クリエイティブ産業が集まる他の都市にも通じる問題です。ロサンゼルスの動きを追うことは、ポスト・ハリウッド時代の「都市と仕事のあり方」を考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








