トランプ大統領がプーチン氏とゼレンスキー氏を同時批判 激化するウクライナ情勢
米トランプ大統領が、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領を同時に批判しました。無人機とミサイル攻撃が激化するウクライナ情勢を巡り、米国の役割や国際社会への影響に注目が集まっています。
日曜日の発言 プーチン氏への強い不満
トランプ大統領は、米東部ニュージャージー州モリスタウンから首都ワシントンへ向かう大統領専用機に搭乗する前、記者団に対しプーチン大統領への不満を繰り返し表明しました。
トランプ大統領は「プーチンがしていることには満足していない」と述べ、「プーチンに一体何が起きたのか分からない」とも語りました。長年プーチン氏を知り、これまでうまくやってきたとしつつも、今は都市にロケットを送り込み、人々を殺しているとして「それがとても気に入らない」と強く批判しました。
さらに、両者が対話している最中にも、プーチン大統領がキーウや他の都市にロケットを撃ち込んでいると指摘し、この行動を重ねて非難しました。
ウクライナで激化する無人機とミサイル攻撃
トランプ大統領の発言は、現地時間の日曜日にロシアとウクライナが互いに大規模な無人機とミサイル攻撃を行った直後に出たものです。
- ロシア国防省によると、同国各地の上空でウクライナから飛来した無人機110機を迎撃・破壊し、このうち13機はモスクワ地域上空で撃ち落とされたとしています。
- 一方、ウクライナの首都キーウの当局は、ロシアが早朝に行ったミサイルと無人機の合同攻撃により、子ども3人を含む少なくとも12人がウクライナ各地で死亡し、数十人が負傷したと明らかにしました。
こうした攻撃は、3年以上続くロシアとウクライナの紛争が依然として激しく、民間人への被害が続いている現状を物語っています。
プーチン氏は「完全にクレイジー」 ゼレンスキー氏にも矛先
同じ日曜の夜、トランプ大統領は「Truth Social」への投稿で、プーチン大統領について「完全にクレイジーになってしまった」と強い言葉で非難しました。
その一方で矛先はウクライナのゼレンスキー大統領にも向けられました。トランプ大統領は、ゼレンスキー氏が最近行った発言に触れ、現在のような話し方は自国の助けになっていないと指摘しました。ゼレンスキー氏は同じ日、最新のロシアによる攻撃について、米国が沈黙していると批判していました。
トランプ大統領は「彼が口を開くたびに問題が起きている。気に入らないし、やめるべきだ」と述べ、ゼレンスキー氏の発言スタイルそのものが状況を悪化させているとの考えを示しました。
さらに、自身への批判を退ける形で「これはゼレンスキー、プーチン、バイデンの戦争であって、トランプの戦争ではない」と語り、この紛争の責任は自分にはないと強調しました。
追加制裁の可能性と長期化する紛争
トランプ大統領は、ロシアによる攻撃が続いていることを受け、ロシアへの追加制裁を科す可能性にも言及しました。制裁強化に言及することで、ロシア側に圧力をかける狙いがあるとみられます。
トランプ大統領はこれまでも、3年以上続くロシアとウクライナの紛争を終わらせるよう、両国に圧力をかけてきました。しかし、両者の立場の隔たりは依然として大きく、主要国が協議を続ける一方で、戦闘はむしろ激化し、ロシア軍はウクライナ東部で前進を続けています。
今回の発言について、ロシア大統領府のクレムリンも、ゼレンスキー大統領の事務所も、現時点で公式なコメントは出していません。
なぜトランプ発言に注目が集まるのか
ロシアとウクライナを同時に批判する今回のメッセージは、ウクライナ支援や対ロシア制裁を巡る議論が続く中で、米国のスタンスに新たな問いを投げかけています。
- ロシアの軍事行動を厳しく非難しつつ、ウクライナ側の発言にも苦言を呈することで、双方への圧力と距離の取り方を示していること
- 「自分の戦争ではない」と明言することで、紛争への直接的な責任から距離を置こうとしていること
- 追加制裁に言及しつつも、軍事的な関与ではなく経済的な圧力を強調していること
3年以上続く紛争の中で、無人機やミサイルによる攻撃は今なおエスカレートしており、民間人の犠牲も続いています。トランプ大統領の今回の発言が、ロシアとウクライナ、そして主要国による今後の交渉や軍事行動にどのような影響を及ぼすのか、国際ニュースとして引き続き注視が必要です。
Reference(s):
cgtn.com








