米トランプ氏の軍事示唆にイラン大統領が「厳しい対応」警告
2025年12月30日(火)、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領が、米国からの「軍事行動」への言及を受け、いかなる攻撃にも「厳しく、後悔を招く形で」対応すると警告しました。両国の緊張が高止まりするなか、発言の応酬が次の局面を左右しそうです。
何が起きたのか:Xで相次いだ強いメッセージ
ペゼシュキアン大統領は、SNS(X)で「イラン・イスラム共和国は、いかなる残酷な侵略にも厳しく、後悔を招く対応をする」と投稿しました。背景には、米国のドナルド・トランプ大統領による新たな軍事行動の示唆があります。
トランプ氏の発言:再開すれば「叩き落とす」
12月29日(月)、トランプ大統領はフロリダ州で記者団に対し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を迎える場面で、イランが弾道ミサイル計画や核兵器計画を再開した場合に「大規模な軍事攻撃」を行う可能性を示唆しました。発言では、イランが「また積み上げようとしていると聞く。もしそうなら、叩き落とさなければならない」と述べたとされています。
イラン側の反応:能力は「許可制ではない」
これに対し、イラン最高指導者アリ・ハメネイ師の政治顧問で、防衛評議会の代表も務めるアリ・シャムハニ氏もXで反応。イランのミサイル・防衛能力は「抑え込めるものでも、許可に基づくものでもない」と投稿しました。
さらに同氏は、「いかなる侵略も、計画者の想像を超える即時の厳しい対応に直面する」と述べ、対抗姿勢を鮮明にしました。
背景:2025年6月の攻撃連鎖が残した緊張
今回の応酬は、2025年6月の一連の攻撃を経て高まった緊張の延長線上にあります。提供情報によると、6月13日にイスラエルがイラン国内の複数地点(核関連施設や軍事施設を含む)へ空爆を実施し、上級司令官、核科学者、市民が死亡しました。続いて6月22日には、米軍がナタンズ、フォルドゥ、イスファハンの核施設を爆撃したとされています。
軍事行動が現実に起きた経験があるだけに、今回の「警告」は単なる言葉の応酬にとどまらず、市場や地域の安全保障環境にも影響し得る点が注目されます。
いま注目されるポイント(整理)
- 焦点は「再開」認定:弾道ミサイル計画や核兵器計画の「再開」を、誰がどの根拠で判断するのか。
- 抑止とエスカレーション:強い言葉が抑止になる一方、誤算の余地も広げます。
- 第三者要因:米国・イランに加え、イスラエルの動向が緊張の温度を上げ下げする可能性。
この先、何が起きうるのか
現時点で確定的な展開は見通しにくいものの、少なくとも「軍事的圧力」を示す発言と、「即応」を掲げる反発が並行している状況です。今後は、追加の軍事措置の有無だけでなく、当事者の発言がどの程度具体化していくのか、また偶発的な衝突を避けるための実務的な意思疎通が保たれるのかが焦点になりそうです。
Reference(s):
Iranian president warns of 'harsh' response after Trump's threats
cgtn.com








