国連安保理で中国が米国のベネズエラ作戦を強く非難、マドゥロ氏解放要求
2026年1月5日(現地時間)に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、中国は米国によるベネズエラでの「最近の軍事作戦」を強く非難し、ニコラス・マドゥロ大統領と妻シリア・フローレス氏の即時解放を求めました。米国の実力行使が国際法と国連憲章の原則にどう関わるのかが、改めて焦点になっています。
何が起きたのか:1月3日の「身柄拘束」とニューヨーク移送
中国側の説明によると、米軍は1月3日、マドゥロ大統領とフローレス氏の身柄を強制的に確保し、ニューヨークへ移送しました。両氏は、薬物・武器関連を含む複数の連邦罪で起訴されているとされています。
中国の主張:主権侵害と「一方的・違法・威圧的」
国連における中国の次席常駐代表、孫磊氏は声明で、米国の行動を「一方的で、違法で、いじめのようなもの」と表現し、即時解放を要求しました。
孫氏は、国際社会がこれまで米国による対ベネズエラ制裁、封鎖、脅しについて繰り返し懸念を示してきたにもかかわらず、米国は警告を無視し、ベネズエラの主権と国際法に反したと述べています。
国連原則との関係:不干渉・主権平等・武力行使の禁止
孫氏は、今回の動きが国連の基本原則、具体的には以下に反するとの見方を示しました。
- 内政不干渉
- 主権平等
- 武力行使の禁止
「軍事力を外交より上に置くことは、中南米とカリブ海地域、そしてそれを超えた地域の平和を脅かす」と警鐘を鳴らし、米国に対して国際法と国連憲章を尊重し、対話で紛争を解決するよう求めました。
「歴史の教訓」と地域の選択:平和と安定をどう守るか
孫氏は、過去の米国の軍事介入が紛争や不安定、人道的苦難につながった例があり、平和や繁栄をもたらさなかったと指摘。「いかなる国も、世界の警察や裁判官のように振る舞う権利はない」と強調しました。
また、中国はベネズエラの主権と、地域の国々が自らの発展の道を独立して選ぶ権利を支持すると述べ、国際社会や地域諸国とともに中南米・カリブ海地域の平和、公平、安定を守るため協力する用意があるとしました。
いまの注目点:安保理の場で何が問われるのか
今回の緊急会合は、軍事手段による越境的な拘束や移送が、国際法の枠組みの中でどのように位置づけられるのか、そして大国間の対立が地域の安定にどの程度影響するのかを、改めて可視化しました。今後は、安保理での議論の行方と、当事者間の対話の糸口が見いだせるかが注目されます。
Reference(s):
China condemns U.S. actions in Venezuela at UN Security Council
cgtn.com








