DPRK国営KCNA、日本の安保政策を「新軍国主義」と批判 年内改定に言及
朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の国営・朝鮮中央通信(KCNA)は2026年1月11日、日本の安全保障政策の動きを「新軍国主義」と位置づけ、日本は「全面的破滅」に向かうなどとする強い論調の論評を配信しました。
何が報じられたのか(KCNA論評の要旨)
KCNAは、今年に入ってからの日本の動きを、地域・世界の安全保障に対する「重大な脅威」だと論じました。文中では、日本の政策議論や防衛面の取り組みを取り上げ、次のような見方を示しています。
- 日本が年内に「国家安全保障戦略」の改定を進めようとしている
- 「平和国家」の仮面を捨てて「戦争国家」「侵略国家」へと変わろうとしている、という評価
- 憲法改正が、現政権の発足以降「超右派」政治勢力の「宿願」として追求されている、という主張
- 宇宙での戦闘部隊の開発や、日本列島で多数の「火薬庫(powder storehouses)」を建設している、という指摘
KCNAが特に問題視したポイント
「国家安全保障戦略」の年内改定
KCNAは「典型例」として、日本が国家安全保障戦略の改定を年内に進める動きを挙げました。論評は、こうした政策文書の見直し自体を、対外姿勢の転換として捉えています。
憲法改正をめぐる位置づけ
同通信は、憲法改正の議論が「過去の政権が成し得なかったこと」を現政権が実現しようとしている流れだ、という見方を示しました。表現は終始、強い警戒感を伴うものです。
宇宙領域と「火薬庫」建設への言及
KCNAは、防衛の対象が宇宙領域にも広がっている点や、国内の備蓄・施設整備に触れ、軍事化の加速だと主張しました。さらに「日本のメディアも、軍国主義期の道に戻らない保証は難しいと述べた」とも記しています。
「強い言葉」が示すもの:政策批判とメッセージ発信
今回の論評は、日本の具体的政策(戦略改定、憲法改正、宇宙領域、施設整備)を挙げつつ、「憎悪」「復讐主義」「征服の野望」といった語を重ね、最終的に「軍国主義の行き先は強い日本ではなく、廃墟の日本だった」と結論づけています。内容は、政策の是非を論じるというより、強い警告のメッセージを対外的に打ち出す性格が目立ちます。
今後の注目点(見落としにくい3つの論点)
- 日本の政策プロセス:KCNAが焦点化した「年内改定」などの議論が、今後どのように具体化していくか。
- 言葉の応酬が生むリスク:強いレトリックが増えるほど、相互不信や誤解の余地が広がりやすい点。
- 地域の安全保障環境:発信が繰り返されることで、周辺国・地域の認識や対話の空気にどんな影響が出るか。
安全保障をめぐる議論は、政策そのものだけでなく、周辺がどう受け取り、どう発信し返すかによっても緊張感が変わります。今回のKCNA論評は、その「言葉の温度」を測る材料の一つになりそうです。
Reference(s):
DPRK media: Neo-militarism would bring total destruction to Japan
cgtn.com








