ウガンダ大統領選、ボビ・ワイン氏「連行」主張を軍が否定 開票でムセベニ氏優勢
ウガンダの大統領選をめぐり、野党指導者ロバート・キアグラニ氏(通称ボビ・ワイン氏)が「自宅から連行された」と訴えた一方、軍はこれを否定しました。開票が続くなか、長期政権のヨウェリ・ムセベニ大統領が優勢とされ、通信遮断や暴力報告も重なって緊張感が高まっています。
軍が「連行」報道を否定、野党側は自宅周辺の動きを問題視
ボビ・ワイン氏は、現地時間の金曜日に「自宅軟禁状態に置かれた」と主張しました。これに対し、同氏の政党・国民統一プラットフォーム(NUP)は、その後さらに状況がエスカレートしたとして、「軍のヘリコプターが首都カンパラの自宅に着陸し、同氏が不明な場所に『強制的に連れて行かれた』」と訴えました。
しかし軍は、こうした主張を否定。報道によると、軍報道官のクリス・マゲジ氏は「いわゆる逮捕のうわさは根拠がなく、支持者を暴力に駆り立てるためのものだ」と述べたとされています。
開票は進行中:ムセベニ氏が大差でリードと発表
選挙管理委員会によれば、金曜日時点で80%以上の票が集計され、ムセベニ大統領(81)が73.7%、ボビ・ワイン氏(43)が22.7%という暫定結果が示されました。最終結果は土曜日の13:00(GMT)ごろ発表見込みとされています。
ムセベニ氏は1986年から政権を担っており、今回も勝利すれば長期政権の継続が既定路線となる一方、選挙後の社会の受け止めや対立の緩和策が焦点になります。
ネット遮断の中で広がる不正疑惑、検証の難しさも
ボビ・ワイン氏は「大規模な票の水増し(ballot stuffing)」が行われ、支持者が標的にされたと主張しています。選挙は投票日前からインターネット遮断(ブラックアウト)が敷かれた状況で実施され、情報の流通や現場検証が難しくなっている点も、疑念と不信を強める要因になっています。
こうした主張について、報道では「独立に検証できていない」とされています。一方で、国連の人権機関は先週、今回の投票が野党に対する「広範な抑圧と脅し」がある環境で行われていると指摘したと伝えられました。
暴力報告は「正当防衛」か「攻撃」か——食い違う説明
投票日(木曜日)は概ね平穏だった一方、夜間に国内の一部で暴力が報告されました。首都カンパラの南西約55キロのブタンバラでは、少なくとも10人が死亡したとされています。
警察側は、地元議員ムワンガ・キブンビ氏に結びつく反政府勢力が警察署と開票センターを襲撃し、治安当局が「自衛のため」に発砲したと説明し、25人を逮捕したとしています。報道によれば、どの説明が事実に近いかは独立に確認できていないとされています。
いま注目されるポイント:結果発表と「その後」の安定
- 野党指導者の身柄をめぐる情報:本人の安全確保と、当局・軍・政党側の説明の整合性
- 最終結果の公表と受け止め:勝敗そのものだけでなく、透明性への評価
- 通信遮断の解除時期:社会の不安を和らげる一方、誤情報対策とのバランスも課題
- 暴力の検証:事実関係の確認と、過剰な対立を抑える仕組み
「誰が勝ったか」だけでなく、「どのように勝敗が受け止められるか」が、選挙後の社会の空気を左右します。緊張が高い局面ほど、断片的な情報が広がりやすく、各陣営が何を根拠に語っているのかが問われています。
Reference(s):
Uganda army denies Wine's abduction claims as Museveni eyes victory
cgtn.com








