英スターマー首相、エプスタイン関連でマンデルソン任命を謝罪 対米大使人事が波紋
2026年2月6日現在、英国政治で注目を集めているのが、キア・スターマー英首相による「対米大使人事」をめぐる謝罪です。ジェフリー・エプスタイン(米国の故金融関係者)との関係が改めて取り沙汰されたピーター・マンデルソン氏の起用が、議会や世論の強い反発を招いています。
何が起きたのか:スターマー首相が「過小評価だった」と謝罪
スターマー首相は2月5日(木)、イングランド南東部ヘイスティングズでのイベントで、マンデルソン氏とエプスタインの過去の関係の重大性を「見誤っていた」と述べ、謝罪しました。謝罪の矛先は、エプスタイン事件に関わる被害者にも向けられています。
首相は、被害者が抱えるトラウマや、説明責任が「遅れ、時に否定されてきた」ことに言及しつつ、マンデルソン氏の説明を信じて任命した判断を悔やむ言葉を重ねました。
火種となった「新たな資料公開」と英国側の捜査
今回の論争が再燃するきっかけの一つは、米司法省が先週、エプスタインに関する大量のファイルを公開したことだとされています。これを受け、英国でもマンデルソン氏の過去に対する精査が一気に強まりました。
さらに英国警察は2月3日(火)、マンデルソン氏について、公職にあった時期の不正行為の疑いなどをめぐる刑事捜査を開始したと確認しています。論点には、市場に影響し得る情報の不適切な開示が含まれる可能性があるとされます。
- マンデルソン氏は「不適切な支払いを思い出せない」とし、否定的な立場
- 文書流出の疑いについてはコメントしていない
マンデルソン氏とは:重鎮の経歴と、対米大使就任からの転落
マンデルソン氏(72)は、トニー・ブレア、ゴードン・ブラウン両元首相の下で閣僚を務めた人物です。報道によれば、2025年初めに駐米大使に任命された一方、過去の問題が再燃する中で、スターマー首相により就任から7カ月で解任されました。
なぜ今、影響が大きいのか:低支持率のなかでの「説明責任」
英国メディアは、この一件がスターマー首相への圧力を強めていると伝えています。首相の支持率が低い状況が続くなか、疑惑の中身そのものに加えて、「なぜ任命したのか」「どの時点で何を把握していたのか」というプロセスへの視線が厳しくなりやすい局面です。
政治における人事は、能力や経歴だけでなく、過去の関係性がいまの公的役割とどう結びつくかまで問われます。とりわけ、被害者の尊厳や社会の信頼が関わる事件では、説明の丁寧さがそのまま政権運営の耐久力を左右する——今回の展開は、そんな現実を静かに映しています。
Reference(s):
Starmer apologizes over appointment of Epstein-linked Mandelson
cgtn.com








