イランと米国、オマーン間接協議は「いったん終了」も交渉継続へ
イランと米国が、オマーンの首都マスカットで行った間接協議を「いったん(for now)終える」一方で、交渉自体は継続する方針を確認しました。核問題をめぐる対話が次の段階に進むのか、同じ日には米国が新たな制裁も発表しており、行方が注目されます。
マスカットでの間接協議、「良いスタート」とイラン側
協議は現地時間2026年2月6日(金)に実施され、イラン当局者は「良いスタート」との認識を示しました。イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は、協議が「前向きな雰囲気」で行われたと述べています。
- イランと米国は、交渉を続けることで一致
- 当面は双方が首都で協議(持ち帰り)し、次回日程などを判断
- 今回の協議は核問題に限定し、他の議題は扱わなかったという
「核問題のみ」—論点を絞ることで対話の形を整える
イラン国営メディアによると、アラグチ外相は「いかなる他の話題も」米国と議論していないと説明しました。議題を核問題に限定することは、対話の入口を明確にし、交渉の管理可能性を高める狙いがあるとみられます。
イラン側が強調した「脅しと圧力を控えること」
イラン代表団は協議の場で、対話の前提として「脅しと圧力を控えること」を挙げたとされます。アラグチ外相は、この点が「必ず守られる」ことで、交渉継続のための地ならしになるとの期待を示しました。
同日に米国は新たな制裁も発表、交渉環境は揺れる
一方で米国側は同日、新たな制裁を発表しました。交渉継続の合意と制裁措置の並行は、対話を続ける意志と、圧力を維持する政策判断が同時進行していることを映します。今後、制裁が協議の雰囲気や進行速度にどう影響するかが焦点になりそうです。
オマーンが「橋渡し」役、双方の見解を取り次ぐ
イラン国営放送は、オマーンのバドル外相がイラン代表団と米国代表団の双方と複数回会談し、見解のやり取りを仲介したと報じました。直接対話ではなく間接協議で進める枠組みは、相互の国内政治や安全保障上の配慮を抱えたままでも、最低限の意思疎通を確保しやすいという特徴があります。
「いったん終了(for now)」が示す次のポイント
今回の協議は、米国による2025年6月のイラン核施設への空爆以降では初めての協議だったとされています。次回に向けては、次の3点が現実的な注目点になります。
- 次回協議の形式:引き続き間接か、限定的な直接接触があり得るか
- 核問題の具体論:どの論点から着手し、何を「成果」とみなすのか
- 制裁と対話の同時進行:圧力と交渉のバランスをどう設計するか
「前向きな雰囲気」と「新たな制裁」が同じ日に並んだことで、今回の協議は“進展の芽”と“環境の不安定さ”を同時に示した形です。次のラウンドがいつ、どのような条件で設定されるかが、今後の温度感を決めることになりそうです。
Reference(s):
Iran, U.S. agree to continue negotiations as Oman talks end 'for now'
cgtn.com








