ネタニヤフ氏「イラン合意は厳格条件を」 核物質撤去・濃縮停止・ミサイル制限を要求
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は現地時間2026年2月15日、イランとの潜在的な合意について「核物質の撤去」「ウラン濃縮の停止」「弾道ミサイルの制限」を含む厳格な条件が不可欠だと述べ、テヘランの意図に強い懐疑を示しました。
「合意の可能性は尽くす」トランプ氏の姿勢にも言及
ネタニヤフ氏は、ワシントンでのドナルド・トランプ米大統領との最近の会談後に公の場で発言。トランプ氏について「今なら合意は達成できると信じ、可能性を尽くす決意だ」と語りました。
一方で、ネタニヤフ氏自身は「イランとのいかなる合意についても懐疑的だ」と強調。合意が取り沙汰される局面でも、条件の具体化と実効性を最優先にする姿勢を前面に出しました。
「援助からパートナーシップへ」対米関係の再定義
またネタニヤフ氏は、米国との関係を「援助からパートナーシップへ」移行させたい考えを示し、国内の防衛産業を独立的に育成する方針にも触れました。安全保障上の自立性を高める狙いが読み取れます。
ガザ停戦は「チャンスを与える」一方、戦闘再開の可能性も
ガザでの情勢についてネタニヤフ氏は、イスラエル軍が地下トンネル網(約500kmのうち約150km)を解体したと説明し、「仕事を完了しなければならない」と述べました。ハマスが再武装や再編に使う武器工房などの施設を「隠せないようにする必要がある」とも主張しています。
停戦については「計画にチャンスを与えている」としつつ、必要であれば戦争を再開してハマスを解体する考えを示しました。
停戦発効後の死傷者、ガザ保健当局が数字を公表
ハマスとイスラエルの停戦は2025年10月10日に発効したとされます。ガザを拠点とする保健当局が現地時間2月15日に公表した数字によると、停戦発効後にイスラエル軍がパレスチナ人601人を殺害し、1,607人が負傷したとしています。
一つの外交課題が、二つの前線を映す
ネタニヤフ氏の発言は、イランをめぐる合意の条件設定(核・濃縮・ミサイル)と、ガザでの停戦維持と軍事目標(トンネル破壊・再武装阻止)を同時に語った点が特徴です。外交交渉の「条件」と、戦場の「現実」が並走する状況が、改めて浮かび上がっています。
Reference(s):
cgtn.com








