ハンガリー新政権、EUとの協力と改革計画を表明
先週日曜日の総選挙で勝利したピーター・マジャール率いる「ティサ」党は、EU(欧州連合)との建設的な協力を追求するとともに、外交・経済政策における現実的なアプローチを約束しました。2026年4月現在、新政権発足に向けた動きが注目されています。
圧勝したティサ党と新政権の発足
ハンガリー国家選挙局によると、ほぼ全ての票が集計された結果、ティサ党は3分の2を超える安定多数を獲得しました。ハンガリーの法律に基づき、スーリョク・タマシュ大統領は新議会の党指導者と協議し、マジャール氏に次期政権の組閣を要請するとみられています。
EUとの関係修復と凍結資金の解放へ
マジャール氏は選挙後の初の記者会見で、EUとの関係を最優先課題として位置付けました。具体的には、欧州委員会の要求を満たすための一連の改革を迅速に実行し、約200億ユーロの凍結されたEU資金の解放を目指すと表明しました。改革案には以下のような項目が含まれています。
- 腐敗防止対策の強化
- 司法の独立性の回復
- メディアの自由の確保
- 学術の自律性の強化
マジャール氏は、フォン・デア・ライエン欧州委員長との協議を含め、早期にブリュッセルと合意に達する意向を示しました。
現実主義に基づく外交政策
新政権は、EU内での立場と国際協力のバランスを模索しています。
ウクライナ問題
マジャール氏は、ウクライナのEU加盟加速を支持しないと述べ、「戦争状態にある国」の加盟は現実的ではなく、全ての候補国は正式な加盟プロセスを踏むべきだと主張しました。将来的な加盟の決定については、近い将来には実施されない可能性が高い国民投票に委ねられるとの見解を示しています。また、EUが提案するウクライナ向け900億ユーロの融資枠組みについては、ハンガリーは昨年12月の欧州理事会決定で不参加の選択権を既に確保しており、以前のような阻止姿勢は取らないとしました。
ロシアとの関係とエネルギー
マジャール氏は、ウクライナでの紛争が終結した後、エネルギーコストの上昇が競争力を損なうとして、欧州はロシアへの制裁を見直す可能性があると指摘。その一方で、ハンガリーはエネルギー源の多角化を図り、「可能な限り多くの地域」から石油やガスを調達する方針を明らかにしました。
中国との協力
マジャール氏は中国との現実的な協力に前向きな姿勢を示し、「北京を訪問することを大変喜びとするし、中国の指導者をハンガリーに迎えることも同様に喜ばしい」と述べ、両側の利益につながるとの見解を付け加えました。
今後の展望
マジャール新政権は、困難な経済状況を踏まえ、既に割り当てられているEU資金の確保に集中する方針です。EU内での立場を堅持しつつ、多角的な外交を展開する構えを見せており、今後の政権運営と改革の具体化が注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








