ブラジル、サトウキビ由来エタノールで石油価格高騰に先行対応 video poster
中東情勢を背景とした石油価格の上昇が続く中、ブラジルでは数十年前から育ててきたある技術が改めて脚光を浴びています。サトウキビを原料とするエタノール燃料です。1970年代の石油危機をきっかけに育まれたこの産業は、現在、エネルギー自立の重要性を世界に示す事例として注目を集めています。
フレックス燃料技術で消費者を守る
ブラジルでは、国内で販売される全てのガソリンに30%のエタノールが混合されており、さらに多くの自動車が「フレックス燃料」エンジンを搭載しています。これはブラジルで開発された技術で、ドライバーは給油の際にガソリンとエタノールのどちらを給油するか選択できます。関係者によれば、この柔軟性のおかげで、過去30年間で消費者は累計400億ドル以上を節約してきたとされています。
次のステージ:電気自動車との融合
現在、新たな動きが始まっています。中国を代表する電気自動車(EV)メーカーであるBYDを含む企業が、ブラジルのフレックス燃料システムをハイブリッド型EVに統合する作業を進めています。エタノール対応のハイブリッド車の最初のモデルは、近々発売される予定です。関係者は、エタノールと電化は化石燃料依存を減らすための「競合」ではなく「パートナー」だと主張します。ブラジル国内で生産されるこの燃料がもたらす環境面と経済面の両方の利点を指摘しているのです。
40年越しの先見性
世界で最も野心的なバイオ燃料プログラムの一つを開始してから40年以上が経ちましたが、ブラジルは再び時代の先を行く立場に立っています。石油価格の変動に翻弄されることなく、自国で栽培可能なサトウキビに基づく持続可能なソリューションを維持しているのです。これは単なる燃料政策ではなく、長期的なエネルギー安全保障の一つの形を示していると言えるでしょう。
Reference(s):
Brazil is one step ahead of rising oil prices, thanks to sugarcane
cgtn.com








