新疆クンユー、砂漠が農地に変わる驚異の変革 video poster
新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠南縁に位置するクンユー市で、不毛の砂漠が豊かな農地へと変貌する驚くべきプロジェクトが進んでいます。乾燥した気候と砂質の土壌という課題を克服するため、高効率なスプリンクラーシステムが導入され、水と肥料を精密に混合・散布することで作物の成長を支えながら、貴重な水資源を節約しています。
水と緑の精密農業
かつて砂しかなかった土地に、今では整然と円形の農地が広がっています。これは、移動式の大型スプリンクラーが自動で圃場を巡回し、作物の必要量に応じて水と養分を供給する「センターピボット灌漑」方式です。従来の漫水灌漑に比べ、大幅な節水を実現しながら、小麦やヒマワリなどの作物を安定して育てることを可能にしました。
2026年、拡大する緑の輪
今年(2026年)現在、クンユー市ではこの方式を用いた円形農地が約1,500ヘクタールにまで拡大しています。主に栽培されているのは小麦とヒマワリです。これらは砂漠地帯でも比較的育てやすく、地域の農業収入の向上にもつながっています。砂漠化防止(防砂)と農業生産の拡大という、一見相反する二つの目標が、ここでは「砂漠を抑えながら耕す」という形で好循環を生み出しているのです。
生態と経済の両立へ
この取り組みの核心は、単に農地を増やすことではありません。砂漠の侵食を食い止め(生態修復)、同時に住民の生活を豊かにする(経済発展)という、「一石二鳥」の成果を目指しています。砂漠の縁で農業が成立することで、緑地が広がり、地域の微気候改善にも寄与することが期待されています。持続可能な開発の一つのモデルとして、その行方に注目が集まっています。
世界の他の乾燥地域でも、水資源の制約と食料生産のバランスが課題となる中、クンユー市の試みは、先端技術を活用した「砂漠との共生」の可能性を静かに示唆しているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com



