三輪車でアフリカ大陸縦断、友人2人が「最も不向きな車」で記録樹立
一風変わった自動車冒険が、この春、SNSで話題を集めています。イギリス人とカナダ人の友人二人が、生産終了した小さな三輪車で、ロンドンから南アフリカのケープタウンまで、22カ国・22,500キロに及ぶ大陸縦断の旅を成し遂げ、三輪車での最長距離走行記録を打ち立てました。
「とんでもない提案」がすべての始まり
イギリス人オリー・ジェンクス氏は、カナダ人の友人セス・スコット氏から受けた提案を今でも鮮明に覚えています。「まったくもって馬鹿げていて、断る理由が見つからなかった」とジェンクス氏は振り返ります。自動車と型破りな冒険を愛する二人の計画は、1970年代にイギリスで製造された三輪車「リアイアント・ロビン」でアフリカ大陸を縦断し、記録を樹立するというものでした。
「シーラ」という名の三輪車との旅
彼らが「シーラ」と名付けた銀色の三輪車は、最後期に生産された一台で、この旅のために特別に用意されました。パワーステアリングもエアコンもなく、坂道が苦手なこの車について、ジェンクス氏は「おそらくどんな旅にも最も不向きな車」と評します。設計者本人でさえ、20マイル(約32キロ)以上運転するのを恐れていたほどです。
4万キロに及ぶ挑戦の軌跡
二人は2025年10月、燃料缶と最低限の装備を屋根に縛り付け、「世界の果て」へ向けて出発しました。熱帯雨林や山岳地帯、砂漠が続く西アフリカルートを、4半世紀にわたり走行。総費用は4万から5万ドルに上り、スポンサーやクラウドファンディングの支援を受けながら、約4ヵ月半をかけて旅を完遂しました。
彼らの旅程はInstagramで「14,000マイル、3つの車輪、常識ゼロ」というタイトルで発信され、10万人近いフォロワーを集めました。日々更新される困難や出会いの数々は、多くの人々に小さな車での大きな冒険の魅力を伝えています。
この冒険は、何かを成し遂げるのに「完璧な道具」が必ずしも必要ではないこと、そして時に「馬鹿げている」と思える情熱こそが、思いがけない物語を生むことを静かに示しているのかもしれません。
Reference(s):
Two friends set record by driving three-wheel car the length of Africa
cgtn.com



