情熱を仕事に:若きスキー写真家、新疆アルタイの斜面で生きる video poster
スキーシーズンがピークを迎える中、中国本土の最北西に位置する新疆アルタイ地域では、一風変わった「斜面上の職人」が活躍しています。大学の写真サークル出身の江浩然(Jiang Haoran、28歳)さんは、2024年、自らの情熱を職業へと昇華させ、スキー場で躍動するスキーヤーたちを追う「スキー写真家」としてのキャリアをスタートさせました。
趣味からプロフェッショナルへ
江さんが本格的にスキー写真を撮り始めたのは、大学時代の写真クラブがきっかけでした。卒業後も趣味として続けていた撮影技術と、雪原への憧れが次第に交差。昨年、思い切って専業の道へと踏み出しました。現在は主にアルタイ地域のゲレンデやバックカントリーを舞台に、スキーヤーやスノーボーダーの疾走感や空中動作を捉える「アクションシューティング」に力を入れています。
アルタイの大自然がキャンバス
彼の仕事場は、中国本土有数のパウダースノーが降り積もる新疆ウイグル自治区のアルタイ地域です。豊かな自然と広大なスキーエリアは、ダイナミックな写真を撮るのに最適な環境です。江さんは、早朝から斜面に立ち、光の加減やスキーヤーの動きを計算しながら、その一瞬を切り取ります。時には深雪の中に入り込み、全身で被写体に迫ることもあります。
情熱が生み出す経済的価値
この仕事には確かな需要があります。特にシーズン中の動画撮影の仕事は多く、繁忙期には月に最大2万元(約40万円)の収入をもたらすこともあるそうです。これは、アウトドアスポーツやSNSを通じた観光プロモーションへの需要の高まりを反映しています。江さん自身は、「この道がいつまで続くかは分からない」と謙虚に話しますが、撮影で得た収入は、機材のアップグレードや次の挑戦のための資金へと循環しています。
「今」を生きる選択
長期的なキャリアパスが確立されている分野ではないだけに、先行きの不確かさはあると認めます。しかし江さんは、その不確実性さえも楽しんでいるかのようです。「今この瞬間を、最大限に楽しむことに決めています」と話します。自分の好きなことを仕事にし、それを支える人々や風景がある。その充実した日常こそが、彼の現在の原動力となっています。
江浩然さんのストーリーは、デジタル時代における新しい働き方や、個人の情熱がビジネスと結びつく可能性を静かに示唆しています。特に、豊かな自然資源を持つ地域において、クリエイティブなスキルがどのように地域の活性化や個人の生き方の選択肢を広げるのか、考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com



