スーダン紛争、RSF指導者が長期戦の構えを表明:停滞する和平と深刻な人道危機
スーダンで続く激しい内戦の中、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の指導者が、和平交渉が停滞するなかでの長期戦の意向を表明しました。この対立の激化は、すでに世界最悪レベルの人道危機に陥っている現地住民にさらなる影響を与えることが懸念されています。
和平への壁と「長期戦」への覚悟
RSFの指導者であるモハメド・ハムダン・ダガロ(通称ヘメティ)氏は、水曜日に組織の将校らを前に、和平への取り組みが停滞している現状への不満をあらわにしました。ヘメティ氏は、スーダン軍の指導部が紛争終結に向けた努力を妨害していると主張し、交渉による解決に至らない限り、戦闘を継続せざるを得ないという姿勢を示しています。
ヘメティ氏は、次のような問いを投げかけました。
- 「片側だけの意志で戦争を止めることができるのか」
- RSFは交渉の意思を示してきたが、軍側はそれを「弱さ」と捉えているのではないか
このように、相手側の不信感や姿勢が、和平への大きな障壁となっていることが伺えます。
急増する兵力と相互の非難
ヘメティ氏は、2023年4月に戦闘が始まって以来、RSFの規模が大幅に拡大したことを強調しました。同氏の主張によれば、開戦時の約14万3,000人から、現在は45万人にまで兵力が増加したといいます。
この兵力増はRSFへの支持が広がっていることの現れであると主張する一方で、スーダン軍側については、同盟関係にある民兵組織やイスラム主義系の派閥に依存していると非難しました。また、必要であれば今後数十年にわたって戦い続ける準備があるとし、長期的な対立を辞さない構えを見せています。
深刻化する人道危機と市民への影響
こうした指導者層の対立が続く裏で、スーダンの一般市民は極めて困難な状況に置かれています。国連の報告によれば、この内戦による影響は甚大です。
- 避難民の急増: 約1,400万人が家を追われ、避難生活を余儀なくされています。
- インフラの破壊: 国土全域で社会基盤が破壊され、生活に必要なサービスが停止しています。
- 飢餓の脅威: 広範囲で深刻な食糧不足が報告されており、飢饉への警告が出されています。
ヘメティ氏は、軍が市民や民間インフラを標的にしていると非難する一方で、RSF側は軍事的な能力を持ちながらも、あえて抑制的な行動をとっていると主張しました。また、政治的あるいは思想的な影響を受けない「国民軍」の創設という理想を改めて掲げています。
国際社会からは繰り返し停戦の呼びかけが行われていますが、当事者間の溝は深く、静かな解決への道筋は見えていません。世界的な関心が分散しがちななか、スーダンの地で起きているこの悲劇に、改めて視線を向ける必要がありそうです。
Reference(s):
RSF vow to continue conflict in Sudan amid stalled peace efforts
cgtn.com
