タイがビザ免除制度を大幅改定、60日間のビザなし滞在を廃止へ
タイ政府が観光客向けのビザ免除制度を大幅に見直し、これまで多くの国や地域に適用されていた「60日間のビザなし滞在」を廃止することを決定しました。旅行者の利便性と国家の管理体制のバランスをどう取るか、タイ政府の新たな方針が明確になった形です。
60日間のビザ免除が完全に廃止へ
タイ閣議は火曜日、ビザ免除政策の重要な改定を承認しました。今回の決定で最も影響が大きいのは、これまで93の国と地域を対象に実施されていた「60日間のビザ免除制度」の完全な撤廃です。
領事局のムンコーン・プラトゥムケウ局長は記者会見で、特権の重複をなくすため、「1つの国または地域につき、1つのビザ免除スキームのみを適用する」という厳格な方針を導入したことを明らかにしました。
細分化される滞在期間と制限
今回の改定では、60日間の廃止だけでなく、他の免除制度についても範囲が縮小・変更されています。
- 30日間ビザ免除: 対象国を57から54へ削減。また、この制度は「観光目的」に限定されることが明文化されました。
- 15日間ビザ免除(新設): 観光目的の新しい枠組みとして、3つの国または地域を対象とした制度が導入されます。
- 到着ビザ(Visa on Arrival): 対象となる管轄区域が31から4へと大幅に削減されました。
制度変更の背景にある狙い
タイ外務省によると、今回の措置は入国プロトコルの効率化を目的としています。具体的には、以下の3つの視点から検討されたとしています。
- 国家安全保障: 入国管理の適正化とセキュリティの強化。
- 観光経済: 観光需要の質的な管理と経済的影響の最適化。
- 外交的相互主義: 他国とのビザ相互免除のバランスを整える外交的配慮。
今後のスケジュールについて
これらの新しい規制は、タイの政府公報(Royal Gazette)に掲載されてから15日後に施行される予定です。タイへの長期滞在や観光を計画している人々にとっては、事前のビザ確認がこれまで以上に重要になりそうです。
Reference(s):
Thailand revises entry rules, halts 60-day visa-free stay for tourists
cgtn.com