イエメンで約500万人が深刻な食料不安に直面、国連が緊急の支援を呼びかけ
深刻な食料危機に直面しているイエメン。今、この地で何が起きているのか、そしてなぜ国際的な支援が急務となっているのか、国連が発表した最新の状況をまとめます。
直近3ヶ月で住民の2人に1人が危機的な状況に
国連の報道官ステファン・ドゥジャリッチ氏は、最新の分析結果を引用し、今年3月から5月にかけて、イエメンの政府管理下にある12地域で約500万人が深刻な食料不安の状態にあったことを明らかにしました。
これは、該当地域の住民の約2人に1人が、生命を脅かすレベルの食料不足に直面していたことを意味しており、状況の深刻さが浮き彫りになっています。
6月から9月にかけて、さらに悪化する見通し
さらに懸念されるのは、今後の予測です。国連は、6月から9月にかけて、食料不安に直面する人々がさらに増加し、約540万人に達すると予測しています。
特に影響が大きいとされるのは、以下の地域です。
- アデン
- ハドラマウト
- マリブ
- タイズ
即時かつ持続的な対策が講じられない限り、多くの脆弱な人々がより深刻な飢餓や栄養失調に陥り、生活基盤を完全に失うリスクがあるとして、強い警戒感を示しています。
国連が求める「21.6億ドル」の支援計画
この危機を乗り切るため、国連食糧農業機関(FAO)、世界食糧計画(WFP)、および国連児童基金(UNICEF)の3機関は共同で、国際社会に対し、人道支援資金の大幅な積み増しを呼びかけました。
具体的に必要とされている支援内容は以下の通りです。
- 緊急の食料援助と栄養サービス
- 保健医療サービスの提供
- 農業支援および回復力(レジリエンス)を高めるプログラムの実施
国連は今年3月に「2026年イエメン人道ニーズ・対応計画」を公表しており、イエメン全土の1,200万人に命を守るための支援を届けるため、21.6億ドルの資金調達を目指しています。
Reference(s):
cgtn.com