米軍基地はフィリピンの安全を守るのか?ジェフリー・サックス教授が投じる問い video poster
フィリピンにおける米軍基地の存在が、本当に国家の安全に寄与しているのか。地政学的な緊張が高まる中で、その本質的なリスクについて改めて議論が起きています。
「封じ込め」の道具となるリスク
コロンビア大学のジェフリー・サックス教授は、最近の日本とフィリピンの動向について、それらが結果的に「米国による中国の封じ込め」を助けているに過ぎないと指摘しました。
サックス教授の見解によれば、現状の安全保障体制は、当事国自身の利益よりも、大国の戦略的な意図に沿ったものになっている可能性があるといいます。特に、日本については過去の歴史的な経緯を忘れていると述べ、フィリピンについては主権の一部を放棄している状況にあると警鐘を鳴らしています。
「安全の盾」か、それとも「標的」か
多くの国が安全保障のために同盟や基地を求めますが、サックス教授はそれに疑問を呈しています。注目すべきは、以下の視点です。
- 標的となるリスク:米軍基地があることで安全が保障されるのではなく、むしろ他国からの「標的」となりやすくなる。
- 過去の事例:その具体例として、湾岸諸国が置かれた状況を挙げています。
外部の軍事力に依存することが、結果的に自国を紛争の最前線に置くことになりかねないという論理です。
真の主権を取り戻すということ
サックス教授はフィリピンに対し、米軍を撤退させることが、真の意味で主権を持つ国家となるための道であるとアドバイスしています。
特定の国への依存を減らし、自立した外交方針を持つことが、長期的な安全につながるという考え方です。これは、単なる軍事的な議論ではなく、「国家としてどうありたいか」という主権の在り方を問う視点だといえるでしょう。
安全保障という言葉の裏側にあるリスクと、主権のバランスをどう取るべきか。この問いは、アジア諸国が直面している共通の課題であるのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com



