中国の駐英大使が英国政府に抗議、司法判断を「政治的な操作」と批判
中国と英国の外交関係に新たな緊張が走っています。中国の駐英大使が、英国での裁判結果を巡り、英国政府に対して強い不快感と抗議を表明しました。
司法手続きの「悪用」を主張
中国大使館が発表した声明によると、鄭澤光(てい・たくこう)駐英大使は5月8日、英国外務・英連邦・開発省(FCDO)の当局者との会談を求めました。この会談の中で鄭大使は、香港経済貿易事務所(HKETO)の職員を含む中国市民2名に対する最近の英国裁判所の判決について、根拠のない告発であるとして強く反論し、英国政府に誤りを正すよう求めました。
鄭大使は、今回の逮捕や起訴について、英国側が「でっち上げの罪」を利用したものであると指摘。判決を「政治的な茶番」と表現し、英国が政治的な目的のために司法手続きを悪用していると厳しく批判しました。
背景にある香港への視点
中国側が特に懸念しているのは、今回の司法判断がもたらす政治的な影響です。鄭大使は、今回の有罪判決について以下のような見解を示しています。
- 英国に潜伏し、香港の不安定化を目論む反中国勢力を勢いづかせるためのものである。
- 中国中央政府および香港特別行政区政府の名誉を毀損させることが目的である。
さらに、英国が香港当局に指名手配されている人物を匿っていると主張し、こうした一連の動きが国際関係の基本規範に著しく違反し、中国と英国の二国間関係を損なわせていると強調しました。
今後の外交関係への影響
鄭大使は英国側に対し、反中国的な政治操作を停止し、英国における中国市民の恣意的な逮捕や有罪判決を止めるよう強く求めました。あわせて、反中国的な要素を支持し、後押しすることを止めるよう促しています。
法執行という国家の主権に関わる問題と、政治的な解釈がぶつかり合うなか、中英関係は非常にデリケートな局面を迎えています。司法の独立を掲げる英国と、内政への干渉を警戒する中国。この平行線の議論が、今後の外交ルートにどのような影響を与えるのか、静かな注視が必要です。
Reference(s):
China's ambassador urges UK to stop anti-China political manipulation
cgtn.com



