全豪オープンで中国本土勢がダブルス好発進 4組そろって初戦突破
今年のテニス全豪オープン(メルボルン)で行われたダブルス1回戦で、中国本土の選手が入った4組が、男子・女子ともにそろって勝ち上がりました。安定したサービスと終盤での集中力が光り、中国本土勢にとって上々のスタートとなりました。
女子ダブルス:中国本土勢が存在感
女子ダブルスでは、単複で活躍する中国本土の選手たちが、異なるパートナーとのペアリングで結果を出しました。スコアだけを見ると一方的にも見えますが、いずれの試合もサービスゲームの安定が勝敗を分けた形です。
ユアン・ユエ組がストレート勝ち
ユアン・ユエ(Yuan Yue)選手は、ロシアのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova)選手とペアを組み、ポーランドのカタジナ・カワ(Katarzyna Kawa)選手とベルギーのキンバリー・ジマーマン(Kimberley Zimmermann)選手のペアに6-2、6-1で快勝しました。
ユアン組は両セットとも序盤からブレークに成功し、主導権を握りました。サービスの確率とコースの打ち分けが安定していたことで、リターンゲームにも余裕を持って臨めたことが、短時間でのストレート勝利につながったといえます。
王欣瑜/鄭賽賽組が同胞対決を制す
中国本土の王欣瑜(Wang Xinyu)選手と鄭賽賽(Zheng Saisai)選手のペアは、同じ中国本土出身の王曦雨(Wang Xiyu)選手と、カザフスタンのユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva)選手のペアと対戦しました。
王欣瑜/鄭組は第1セットを6-2で先取しますが、第2セットは相手ペアが持ち直し、3-6で奪い返されて1-1のタイに。勝負の行方は最終セットにもつれ込みました。
決定的だったのは、最終セットで2-5とリードを許した場面です。崖っぷちの状況から第8ゲームで重要なブレークに成功し、そこから流れを引き寄せて7-5で逆転勝ち。精神的なタフさと、プレッシャーのかかる場面での集中力が際立った試合となりました。
グオ・ハンユー組は連勝を5に伸ばす
グオ・ハンユー(Guo Hanyu)選手も、ロシアのアレクサンドラ・パノワ(Alexandra Panova)選手とのペアで1回戦を突破しました。地元オーストラリアのテイラ・プレストン(Taylah Preston)選手とリゼット・カブレラ(Lizette Cabrera)選手のペアを6-4、7-6で下しています。
第1セットは競り合いの中でワンチャンスをものにして6-4。第2セットはタイブレークにもつれ込む接戦となりましたが、最後は経験と粘りで押し切りました。グオ/パノワ組はこれで5連勝となり、グオ選手は女子ダブルスで2年連続の2回戦進出を果たしました。
男子ダブルス:張之臻組が32強入り
男子ダブルスでも、中国本土の張之臻(Zhang Zhizhen)選手が存在感を示しました。チェコのトマシュ・マハチ(Tomas Machac)選手とのペアで、アルゼンチンのグイド・アンドレオッツィ(Guido Andreozzi)選手とフランスのテオ・アリバージュ(Theo Arribage)選手のペアを7-5、6-4で下し、ラウンド32(ベスト32)へ進出しました。
スコアはいずれのセットも競った展開でしたが、要所でブレークポイントをものにした張/マハチ組が試合を掌握しました。短いセットの中でどれだけ集中力を高められるかが問われるダブルスで、張選手は落ち着いたプレーを見せた形です。
勝利を呼び込んだ3つのポイント
今回の結果からは、中国本土の選手たちのダブルスでの強みがいくつか浮かび上がります。
- サービスの安定感:ユアン/アレクサンドロワ組のように、序盤からサービスゲームをきっちりキープできるペアは、試合の流れを自分たちの側に引き寄せやすくなります。
- 終盤でのメンタルの強さ:王欣瑜/鄭組のように、ビハインドの状況からブレークを重ねて逆転するには、技術以上に精神面のタフさが必要です。
- ペアリングの相性:グオ/パノワ組の5連勝や、張/マハチ組の接戦での勝利は、コンビネーションと役割分担がうまく機能していることを示しています。
ダブルスでは、1人の突出した選手よりも、2人のバランスが取れたペアの方が結果を残しやすいと言われます。今回の試合内容を見ると、中国本土の選手たちは、このペアリングの質を高めてきているように見えます。
今後の見どころと広がる国際舞台
4組がそろって初戦を突破したことで、中国本土勢は女子・男子ともにダブルスで存在感を示しました。2回戦以降は、より実績のあるペアとの対戦も予想され、さらに厳しい試合が待っています。
それでも、サービスの安定感と要所での集中力が維持できれば、上位進出も十分に狙える布陣といえます。アジアの選手が四大大会のダブルスで活躍する場面は、ここ数年で確実に増えていますが、今回の結果はその流れをさらに後押しするものになりそうです。
中国本土勢のダブルスでの躍進が続けば、シングルスとは違う視点でテニスを見る楽しみも広がります。次のラウンドでどのような戦いを見せてくれるのか、国際テニスの動向に関心を持つ読者にとっても注目の存在となりそうです。
Reference(s):
Chinese players start well in doubles events at Australian Open
cgtn.com



