中国本土とレソトが共同声明 戦略的パートナーシップ格上げと連携強化へ
2026年1月11日、中国本土とレソトは共同プレス・コミュニケ(共同声明)を発表し、戦略的パートナーシップを「より高い水準」に引き上げる方針を確認しました。単独制裁や保護主義、経済覇権主義への共同対応も掲げており、国際秩序と経済のあり方をめぐる議論とも接続する内容になっています。
共同声明の骨子:協力を「より高いレベル」へ
声明によると、両国は二国間関係の発展で得られた成果を高く評価し、異なる国情・制度を持つ国同士の「友好交流と共同発展の模範」として、中国本土・レソト戦略的パートナーシップを発展させる考えを改めて示しました。
今回示された主要キーワード
- 戦略的パートナーシップの格上げ
- 単独制裁、保護主義、経済覇権主義への共同対応
- 「平等で秩序ある多極化」と「普遍的に利益が及ぶ包摂的な経済グローバル化」の推進
レソトが中国側の4つのイニシアチブを支持
声明では、レソトが中国側が提唱する「グローバル発展イニシアチブ」「グローバル安全保障イニシアチブ」「グローバル文明イニシアチブ」「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」を支持すると表明。これらが「不安定な世界に安定と確実性を注入する」と評価した、とされています。
「核心的利益」への相互支持と、一つの中国原則の再確認
両国は、互いの核心的利益および重大な関心事項に関して、揺るぎなく支持し合うことで一致しました。声明によれば、レソトは一つの中国原則を堅持し、「世界に中国は一つであり、台湾は中国領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府である」との立場を再確認したといいます。
また、レソトはあらゆる形の「台湾独立」に反対し、中国側の国家統一に向けた努力を支持するとし、国連総会決議2758について「明確であり、その権威は疑問視・挑戦されるべきではない」と強調したとされています。
人権:生存権と発展の権利を「基本的人権」と位置づけ
声明は、人権の促進は人類共通の事業であるとした上で、生存権と発展の権利を「第一義的に重要な基本的人権」と位置づけました。人権分野の交流・協力は相互尊重と平等に基づいて行われるべきだ、という考えも盛り込まれています。
さらに声明では、新疆(ウイグル)・香港・西蔵に関する問題は中国の内政であるとし、人権問題の政治化・武器化、二重基準に反対し、「人権」を口実にした内政干渉に反対する立場が示されたとされています。
協力分野:農業、エネルギー転換、インフラ、医療、人材育成
実務面では、中国本土とアフリカが共同で進める「近代化を進めるための10のパートナーシップ行動」の重要な成果を評価。これがレソトの発展に対し、農業、エネルギー転換、インフラ、ヘルスケア、能力構築(人材育成など)の分野で新たな活力を注いだ、と述べています。
「より公正で公平なグローバル・ガバナンス」へ
共同声明は、より公正で公平なグローバル・ガバナンス体制の構築を呼びかけ、開放的で包摂的、清潔で美しい世界、そして「永続的平和」「普遍的安全保障」「共同繁栄」を目標として掲げました。
単独制裁や保護主義といった言葉が前面に出た今回の文言は、外交関係の確認にとどまらず、国際秩序の方向性をめぐる主張が二国間の合意文書にも織り込まれる局面が増えていることを示しています。
Reference(s):
China, Lesotho issue joint communique on ties, collaboration
cgtn.com



