山東美術館の「ボサボサ小馬」が話題に 風になびくたてがみが刺さる理由 video poster
2026年1月現在、中国本土の山東美術館で販売されているソフトクレイ製の馬のフィギュアが、SNSを中心に“じわじわ”と拡散しています。注目の的は、風に吹かれたようなボサボサのたてがみ——見た目のインパクトだけでなく、「自分の気分に重なる」と感じる人が増えているのがポイントです。
「メッシー・リトルホース」こと馬彪彪(マービャオビャオ)とは
愛称は馬彪彪(マービャオビャオ)。日本語にすると「ボサボサ小馬(messy little horse)」のようなニュアンスで親しまれています。山東美術館のミュージアムギフト(館内の関連商品)のひとつで、中国の著名画家斉白石による“駆ける馬”の絵に着想を得て生まれたとされています。
なぜバズった?鍵は「髪型(たてがみ)」の表現力
最初に目を引くのは、流れるように広がる強い“躍動感”のあるたてがみです。整いすぎない、あえてのラフさが「 messy yet free(ボサボサだけど自由)」という解釈につながり、受け手が自分の感情を投影しやすいデザインになっています。
「朝の自分みたい」——共感が生まれる見立て
ファンの間では、たてがみを見て「朝、髪を整える時間もなく出勤に飛び出す自分みたい」とたとえる声もあるそうです。完璧さよりも“生活のリアル”に寄り添う見え方が、特に若い層の共感を呼んだとみられます。
触って完成するフィギュア:DIYで「私の馬彪彪」になる
馬彪彪のたてがみには、リアルな人工毛が使われており、ここが参加型の楽しさを生みます。購入者は自分の手で形を変えられ、いわば“専属ヘアスタイリスト”として遊べます。
- たてがみを整える・立たせる・流すなど、表情を変えられる
- 編み込みにして雰囲気を変えるなど、DIYの余地が大きい
- 作ったスタイルを撮影して共有しやすく、SNS向き
完成品を「鑑賞する」だけでなく、手を動かして「参加する」設計が、拡散のスピードを押し上げた要因になっています。
白黒だけじゃない:色展開が“次の投稿”を生む
定番の黒白デザインに加え、複数カラーのバリエーションも用意されているといいます。色が増えると、所有体験が「集める」「比較する」「並べて撮る」方向にも広がり、話題が一過性で終わりにくくなります。
ミュージアムグッズが“会話のきっかけ”になる時代
今回のフィギュア人気は、アート鑑賞の延長としてのグッズというより、感情の表現や日常のセルフイメージを軽やかに持ち運ぶアイテムとして受け止められている点が特徴的です。斉白石の絵に由来する背景がありつつ、入口は「かわいい」「わかる」「触って遊べる」。その距離感が、オンラインで語られやすい形をつくりました。
“整っていない”ことが欠点ではなく、むしろ個性として機能する——馬彪彪のボサボサは、いまのネット空間で共有されやすい感覚を、静かに掬い上げたのかもしれません。
Reference(s):
'Messy little horse' figurine goes viral for its expressive hairstyle
cgtn.com







