CMG「2026春節聯歓晩会」著作権通知、配信・切り抜き利用に事前許諾を明確化
2026年の春節(旧正月)シーズンに合わせ、中国メディアグループ(CMG)が「2026 CMG春節聯歓晩会(春節ガラ)」および過去の同番組について、著作権と利用許諾の方針を改めて示しました。配信や再利用が日常化した今、どこまでが許され、何が許諾対象なのかを具体的に線引きした形です。
CMGが示した「権利の範囲」:番組だけでなく信号・関連素材も
通知によると、CMGは2026年の春節ガラ番組と、CMGが制作・放送してきた過去の春節ガラ番組について、商用・非商用を問わず、世界的に利用許諾(ライセンス)を行う権利を独占的に保有するとしています。対象は番組の映像・音声だけでなく、放送信号や関連素材も含まれます。
「書面による事前許諾」が必要とされる利用形態
法律・規制で別段の定めがある場合を除き、CMGの書面による事前許諾なく、いかなる形でも利用できないと明記しました。通知が列挙した利用形態は幅広く、デジタル利用の実務に直結します。
- テレビ・ラジオ、インターネット、モバイル通信網などでの配信
- IPTV、インターネットTV、モバイル向けメディアTV、各種アプリでの提供
- ライブ配信、遅延配信、オンデマンド、ループ(循環)放送、リプレイ
- ダウンロード提供、劇場・映画館での上映、公衆の場所での提示
- その他の視聴覚伝送技術やプラットフォームを介した利用
短尺動画の普及で一般化した「切り抜き」「再投稿」「まとめ配信」も、具体的な態様によっては許諾が必要になり得る、という読み取りが可能です。
「アンブッシュ・マーケティング」も禁止:番組名を使った便乗に警戒
通知は、春節ガラの名称を利用した不正競争(いわゆるアンブッシュ・マーケティング)を「厳格に禁止する」としています。アンブッシュ・マーケティングとは、公式スポンサー等ではない第三者が、イベント名やイメージを利用して“公式のように見せる”形で注目や利益を得ようとする行為を指します。
許諾を得た場合の条件:「Copyright」表示、内容の完全性、ロゴ保持
適法に許諾を得た組織・個人に対しても、合意した仕様に従うことを求めています。具体的には、以下を明確に挙げました。
- 「Copyright © China Media Group」を明記し、出所を示す
- 番組内容・画面(フレーム)の完全性を保つ
- 関連するCMGロゴを保持する
単に使える・使えないの話にとどまらず、「どう使うか」まで条件化している点が特徴です。
監視と権利保護を強化、法的措置も視野に
CMGは、総経理室(General Manager's Office)が監視と権利保護を強化し、侵害や不正競争に対して効果的な法的措置を講じるとしています。責任主体に対しては、法に基づき法的手段を取る方針も示しました。
いま、この通知が持つ意味:配信時代の「境界線」をはっきりさせる
ライブ配信、アーカイブ、SNSでの二次利用が当たり前になった一方で、放送コンテンツは権利関係が複雑になりがちです。今回の通知は、春節ガラという大型番組をめぐって、利用許諾の窓口と条件を明確にし、無許諾の再配信や便乗的な商用利用を抑止する狙いが読み取れます。視聴者側の楽しみ方と、権利者側のコントロールのバランスが、2026年も各プラットフォームで問われ続けそうです。
Reference(s):
cgtn.com



