四川・デゲ県、ゴミ捨て場に落ちたヒグマを住民と警察が協力して救助 video poster
2026年4月、中国本土の四川省デゲ県で、ゴミ捨て場に落ちて自力で脱出できなくなったヒグマが、地域の警察と住民の共同作業によって無事救出されました。この出来事は、人間社会と野生生物が接する場面における、迅速な危機対応と地域連携の一例として注目されています。
危険な状況に置かれたヒグマ
現地警察に通報が入ったのは、深さ約4メートルのゴミ捨て場にヒグマが落ちているとの連絡でした。現場に急行した警察官らは、垂直に近く滑りやすい壁のために、何度も脱出を試みるもはん登に失敗し、疲弊しているヒグマを発見しました。
このゴミ捨て場は集落に隣接しており、パニックに陥った野生動物が住民に危害を加える可能性も懸念されました。警察は直ちに周辺住民の避難を誘導し、安全確保のための警戒線を設置します。
工夫を凝らした救助作戦
急ごしらえの救助策として、警察官と住民は近くの丈夫な丸太を使って仮設のはしごを作成し、ピット内に降ろしました。しかし、恐怖に駆られたヒグマは、はしごを暴れて倒してしまいます。
そこで、2本目のはしごをより頑丈に固定して再び降ろすことに。今度は、ヒグマが慎重にはしごを試し、一歩一歩重い体をよじ登り始めました。そして、ついにピットの壁を乗り越えると、その場から森の奥へと走り去っていったのです。
保護対象の野生生物とその生息地
今回救助されたのは、ヒグマの亜種であるシベットヒグマ(チベットヒグマ)です。中国本土では国家第二類保護動物に指定されています。警察の見立てでは、エサを探しているうちに誤って落ちてしまったとみられています。
同様の事故を防ぐため、ゴミ捨て場の開口部にはすでに保護柵が設置されました。人間の生活圏と野生動物の生息域が近接する地域では、こうした予期せぬ遭遇が起こり得ます。今回の迅速な対応は、住民の安全と野生生物の保護という二つの課題を、地域社会が協力して解決した事例と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com



