バドミントン全英OP:シー・ユーチー快勝発進、リー・ジージャは初戦敗退
2025年のバドミントン国際大会「オールイングランド・オープン」男子シングルスで、第1シードのシー・ユーチー(Shi Yuqi)が初戦を圧勝で飾る一方、優勝経験を持つリー・ジージャ(Lee Zii Jia)はフルゲームの末に姿を消しました。世界トップレベルの選手たちが集う「伝統ある大会」の明暗が、初日からくっきりと分かれたかたちです。
シー・ユーチー、第1シードらしい安定感で白星スタート
男子シングルス第1シードのシー・ユーチーは、初戦でチコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(Chico Aura Dwi Wardoyo/インドネシア)と対戦しました。シーは第1ゲーム序盤から強烈なスマッシュで主導権を握り、16-9と大きくリード。そのまま21-13で先取します。
第2ゲームでも勢いは衰えず、序盤から積極的な攻撃を仕掛けて11-6とリードしてインターバルへ。後半も危なげない試合運びを見せ、最終的に21-8と一方的なスコアで締めくくりました。
シーは2018年の同大会決勝でリン・ダン(Lin Dan)を破り、初のオールイングランド制覇を果たしています。現在29歳となったシーは、昨年のワールドツアーファイナル優勝を弾みに、2025年シーズンでさらなるタイトル獲得を狙っています。この日の勝利により、当時の組み合わせでは次戦でチョウ・ティエンチェン(Chou Tien Chen/チャイニーズタイペイ)と対戦する位置につけていました。
リー・ジージャは接戦の末に逆転負け
一方、第7シードのリー・ジージャは、香港出身のン・カ・ロン・アンガス(Ng Ka Long Angus)と対戦しました。序盤はリーが持ち味の攻撃力を発揮し、第1ゲームを21-19で先取します。
しかし第2ゲームに入ると流れが一変します。アンガスが粘り強いプレーでリズムをつかみ、21-16で取り返して勝負は最終第3ゲームへ。第3ゲームではアンガスがポイントを重ねて18-12と大きくリードし、リーは反撃の糸口をつかめませんでした。結局、リーは12-21でこのゲームを落とし、逆転負けで初戦敗退となりました。
過去にバーミンガムで男子シングルス王者となった経験を持つリーにとって、この結果は悔しいものとなりました。一方で、勝利したアンガスはベスト16入りを決め、当時のトーナメント表では次のラウンドでシンガポールのロー・ケンユー(Loh Kean Yew)と対戦することになっていました。
初戦の結果が示すものは何か
今回のオールイングランド・オープン初戦では、シー・ユーチーが世界ランキング1位らしい安定感で危なげなく勝ち上がった一方、実績のあるリー・ジージャが競り合いの中で押し切られる展開となりました。同じトッププレーヤーでも、初戦から試合内容には大きな差が出ることが改めて浮き彫りになったと言えます。
シーにとっては、得意とする大会で「二度目の頂点」をうかがううえで、理想的な滑り出しといえる内容でした。昨年のワールドツアーファイナル制覇に続き、2025年も男子シングルスで存在感を示せるかどうかが注目されます。
一方、アンガスのようにシード選手を破った選手の台頭も、この種の国際大会では重要な見どころです。今後のラウンドで、こうした「伏兵」がどこまで勝ち進むのかも、バドミントンファンにとって目が離せないポイントとなるでしょう。
オールイングランド・オープンを見る視点
今回の結果からは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- シー・ユーチーは、2018年に続く大会2度目の制覇へ向けて、盤石のスタートを切った
- リー・ジージャは、接戦をものにできず初戦敗退と明暗が分かれた
- アンガスのようにシード選手を破った選手が、トーナメントの流れを変える可能性がある
オールイングランド・オープンは、単なる1大会にとどまらず、その年の男子シングルス勢力図や、選手たちのメンタル面・コンディションを占う舞台でもあります。2025年のバドミントンシーズンを読み解くうえで、今回の初戦の結果は一つの重要な手がかりになりそうです。
Reference(s):
Shi dominates All England Open first round, Lee Zii Jia stunned
cgtn.com








