Esports World Cup連覇のXiaohai、視線は2026年アジア競技大会へ video poster
eスポーツの国際大会Esports World Cup 2025の格闘ゲーム部門で、中国のベテラン選手Zeng Zhuojun(ハンドルネーム:Xiaohai)が劇的な逆転勝利で連覇を果たしました。36歳の王者が次に見据えるのは、2026年のアジア競技大会で中国代表として戦うことです。
リヤド決勝で生まれた5-4の大逆転
大会はサウジアラビアのリヤドで行われ、決勝の種目は人気格闘ゲーム『Street Fighter 6』でした。Zengの相手を務めたのは、チリ出身の10代の新星Derek Blaz。序盤はBlazが勢いよくラウンドを重ね、スコアはあっという間に0-3と大きくリードされます。
しかしここから、36歳のベテランは粘り強さを発揮します。少しずつ流れを引き戻しながらラウンドを重ね、会場の空気も徐々に変化。試合はフルセットにもつれ込み、最終スコア5-4でZengが勝利をつかみました。一方的に見えた展開が、最後には紙一重のドラマへと変わった決勝戦でした。
独占インタビューで語った「年齢はハンデではない」
決勝後、スポーツ番組『Sports Scene』のShen Xiang記者による独占インタビューに応じたZengは、この逆転劇を振り返りながら、どのように心を切り替え、試合を立て直したのかを語りました。
同時に、eスポーツと年齢の関係についても強いメッセージを送っています。Zengは、年齢を理由にベテラン選手が軽視される風潮に異議を唱え、「年齢はeスポーツの資格を奪う理由にはならない」という考え方を示しました。実際に、30代後半で世界タイトルを防衛した今回の結果は、その言葉の重みを裏付けるものだと言えます。
狙うは2026年アジア競技大会の中国代表
インタビューの中でZengは、今回の優勝をあくまで通過点だと位置づけています。今後も競技シーンの第一線で戦い続けるとしたうえで、その中でも最大の目標として挙げたのが、2026年のアジア競技大会に中国代表として出場することです。
アジア各国・地域からトッププレーヤーが集まるアジア競技大会で国を背負って戦うことは、eスポーツ選手にとって大きな意味を持ちます。Esports World Cup王者としてすでに実績十分のZengがその舞台に立てば、競技レベルの面でも話題性の面でも、大きな注目を集める存在となりそうです。
eスポーツの「キャリア観」を揺さぶるストーリー
eスポーツは「若い選手が有利」というイメージが強く、短いスパンでキャリアを考えがちだとされます。一方で、今回のZengのように、経験を重ねながら世界のトップで戦い続けるスタイルも現実味を帯びてきています。
36歳で世界タイトルを防衛し、さらにアジア競技大会という新たな目標に向かおうとする姿は、eスポーツを「一時的なブーム」ではなく、長期的なキャリアとして捉えるきっかけにもなりそうです。プレーヤーだけでなく観戦する側にとっても、年齢やキャリアの常識を穏やかに問い直してくれるニュースだと言えるでしょう。
2025年のEsports World Cupを彩ったこの逆転劇と、その先に続く挑戦。来年のアジア競技大会の舞台で、Zeng ZhuojunことXiaohaiがどのような戦いを見せるのか。アジアのeスポーツシーンを追ううえで、今から注目しておきたい名前です。
Reference(s):
Exclusive: Esports World Cup champion Zeng eyes 2026 Asian Games
cgtn.com








