チャイナ・オープンでアニシモワが張帥を逆転撃破 タイブレーク死闘
北京で開催中のテニスのチャイナ・オープン女子シングルス3回戦で、中国のベテラン張帥が奮闘するも、アメリカのアマンダ・アニシモワがタイブレークの死闘を制して勝利しました。キャリア最高のシーズンを送るアニシモワが、地元の声援を受ける張帥を振り切った一戦でした。
第1セットはタイブレーク15-13の大接戦
現地時間日曜日に行われた3回戦は、序盤から張帥が主導権を握りました。積極的なフォアハンドでリターンゲームをものにし、第1セットは5-3とリード。ホームの観客も大きな拍手で後押しし、流れは張に傾いているように見えました。
しかしここからアニシモワが反撃します。強打のバックハンドを軸にブレークバックに成功し、セットはタイブレークにもつれ込みました。張はタイブレークで5本のセットポイントを握り、さらに自らもセットポイントを迎えますが、勝負どころでアニシモワがバックハンドのウィナーを決めてこれをしのぎます。
息詰まる攻防の末、タイブレークは15-13でアニシモワ。第1セットを落としたことが、張にとって大きな痛手となりました。
第2セットはアニシモワが圧倒 完勝で16強へ
接戦をものにしたアニシモワは、第2セットに入ると一気にギアを上げました。バックハンドのウィナーを次々に決め、リターンゲームでも主導権を握ります。
第2セットはアニシモワが1ゲームも与えず、6-0で締めくくりました。最後はサービスエースで試合をクローズし、内容的にも完勝といえる形で16強入りを決めました。
この勝利でアニシモワは、2000年以降生まれの選手としては、ポーランドのイガ・シフィオンテク、同じアメリカのココ・ガウフに続いて、ツアー通算150勝に到達した3人目の選手となりました。
ツアー離脱から復帰 カムバックを象徴する勝利
アニシモワは2023年に一度ツアーから離れ、翌年のウィンブルドンで復帰しました。当時の世界ランキングは189位まで下がっていましたが、その後着実にポイントを積み重ね、現在は自己最高の世界4位に到達しています。
今季はウィンブルドンと全米オープンで連続して決勝に進出するなど、キャリア最高のシーズンを送っています。今回のチャイナ・オープンでの勝利も、その勢いを裏付ける内容といえます。
次のラウンド16では、チェコのカロリナ・ムチョバと対戦する予定です。技巧派のムチョバと強打のアニシモワによる対戦は、テニスファンにとって戦術面でも見どころの多いカードになりそうです。
張帥が見せたベテランの意地とホームでのプライド
36歳の張帥にとって、北京でのチャイナ・オープンは特別な舞台です。今大会でも3回戦まで勝ち上がり、地元ファンの声援に応えるプレーを続けてきました。
試合後、張はフィジカル面の厳しさを認めつつ、自身の戦いぶりに一定の手応えも口にしました。
張は「今回はフィジカルコンディションがあまり良くなく、最初の2試合ほどのプレーはできませんでした。タフな相手に対して、とにかく全力で戦い、ストレートで一方的にやられないようにしようと思っていました。序盤で先にゲームを取り、リードできたことは自分でもよくやったと思います。最後は体力が尽きてしまいましたが、できる限りのことはやりました」と振り返りました。
スコアとしてはストレート負けとなりましたが、第1セットのタイブレークで見せた粘りや、主導権を握る時間帯もあり、ベテランらしい意地と経験を示した一戦と言えます。
チャイナ・オープンが映す女子テニスの現在地
今回の試合は、女子テニスの現在のトレンドを象徴するような内容でもありました。強力なショットと高いフィジカルを備えた若いトップ選手が台頭する一方で、ベテラン選手が経験と戦術で対抗する構図がはっきりと表れています。
アニシモワのように、一度ツアーから離れた選手が精神面と肉体面のリセットを経て戻り、以前よりも力強いプレーを見せるケースも増えています。選手寿命やキャリアの描き方が多様化する中で、チャイナ・オープンのような大会は、その変化をリアルタイムで映し出す舞台になっています。
地元の張帥がホームの声援を受けて世界トップ選手に挑み、アニシモワがその挑戦を受け止めたこの一戦は、スコア以上に多くの示唆を与えてくれる試合でした。通勤時間やスキマ時間に結果だけを追うのも一つですが、こうした試合の背景や文脈に目を向けると、国際スポーツニュースはより立体的に見えてきます。
Reference(s):
Anisimova edges home veteran Zhang Shuai in third round of China Open
cgtn.com








