CMGがミラノのIBCに8Kホール公開、ミラノ・コルティナ冬季五輪中継を高度化へ
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの国際放送拠点であるミラノの国際放送センター(IBC)で、中国メディアグループ(CMG)が「8K多機能ホール」をこのほど公開しました。大会期間中の主要競技で、より高精細な国際映像(国際共通信号)の制作を担う計画だといいます。
IBCの“8K専用空間”はどんな設備?
CMGの8K多機能ホールは、ミラノのIBC2階に設置。面積は約94平方メートルで、275インチの超高精細スクリーンと30基のスピーカーを備え、制作・確認・上映を一体で進められる音響・映像環境を整えたとされています。
- 設置場所:ミラノ国際放送センター(IBC)2階
- 規模:約94平方メートル
- 主な機材:275インチスクリーン、スピーカー30基
大会期間中に制作する「8K国際共通信号」とは
CMGによると、大会期間中は主要イベントの8K国際共通信号を制作します。対象には、開会式・閉会式に加え、フィギュアスケート、ショートトラックなどが含まれる見通しです。国際共通信号は、各国・地域の放送局が実況や解説を重ねて中継番組を作るための“基礎となる映像”で、映像制作の品質がそのまま世界中の視聴体験に影響します。
8K化が意味すること
8Kは高精細な映像表現が可能になる一方、制作現場では撮影・編集・伝送・モニタリングまで、工程全体の技術設計が重要になります。CMGは今回のホールと現地の8K制作システムを組み合わせ、制作から運用までを一連で成立させる体制を示した形です。
OBSとの「共同建設・共同運用」を強調
CMGの8K多機能ホール責任者の程坤(Cheng Kun)氏は、設備の稼働状況について「すべてのシステムが最高の能力で動いている」と述べたとされています。また、この8Kシアターがオリンピック・ブロードキャスティング・サービス(OBS)とCMGの初めての共同建設・共同運用の取り組みである点にも言及し、現地8K制作システムと合わせて「8K放送のエンドツーエンド(端から端まで)の技術ソリューションを示す」と説明しました。
“映像の競争”が静かに進む、冬季五輪の放送現場
冬季競技は氷上・雪上の質感、スピード感、会場照明など、映像制作の難易度が高い場面も少なくありません。今回のように放送拠点側で高精細制作のための専用空間を整える動きは、現場運用の安定化と品質の均一化を狙うものとして注目されます。大会序盤から、どの競技で8Kの強みが最も活きるのか。国際共通信号の現場からは、技術の進化が“視聴体験の差”として現れてくる可能性があります。
Reference(s):
CMG unveils cutting-edge 8K hall for unmatched Winter Games coverage
cgtn.com








