米軍、ホルムズ海峡付近でイラン関連タンカーを攻撃し無力化へ video poster
米国軍が、イランの石油取引に関与している疑いがあるタンカーに対し、ミサイル攻撃を行って航行不能にしたことが明らかになりました。世界的なエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡付近で、制裁対象の船舶を物理的に停止させるという強硬な措置が取られた形です。
米軍によるミサイル攻撃の概要
米国中央軍の発表によると、火曜日、米軍はボツワナ船籍のタンカー「LEXIE」に対し、ヘルファイア・ミサイルを発射しました。攻撃の標的となったのは船のエンジンルームであり、これにより船舶は航行不能となりました。
米軍側は、攻撃に至る前に乗組員に対して繰り返し警告を行ったものの、それが無視されたため、最終的に無力化に踏み切ったとしています。
現場の状況を裏付ける無線記録
この作戦に関連し、漂流した船舶の乗組員による無線通信の記録が残っていました。その内容によると、米軍機が「LEXIE」と識別される船舶に呼びかけを行った後、攻撃が実行された様子が記録されています。その後、タンカーは乗組員によって放棄されたと伝えられています。
背景にある米国の制裁措置
今回の攻撃対象となったタンカー「LEXIE」は、単なる偶然に遭遇した船舶ではありません。この船は2025年3月、米国財務省外国資産管理室(OFAC)による制裁リストに登録されていました。
制裁の理由は、イランの石油取引への関与が疑われたためです。米国はイランによる資金調達を制限するため、関与する船舶や企業を厳格に監視しており、今回の措置はその実効性を担保するための強硬なアプローチといえます。
ホルムズ海峡という緊張感の高い海域において、制裁リストに基づいた物理的な介入が行われたことは、今後の地域情勢や海上輸送の安全保障にどのような影響を与えるのか、静かに注視していく必要があるでしょう。
Reference(s):
US says it fired missile at Iran-linked tanker near Strait of Hormuz
cgtn.com