コンゴ民主共和国東部でエボラ出血熱が拡大、医療現場では深刻な事態に video poster
コンゴ民主共和国(DRC)の東部でエボラ出血熱の感染が拡大しており、医療現場では極めて深刻な状況が続いています。一部の地域では、病院に到着した時点で既に手遅れという患者が後を絶たないといいます。
感染拡大の現状と発生地
アフリカ疾病管理予防センター(Africa CDC)によると、今回の感染事例は4月下旬に以下の地域で初めて報告されました。
- イトゥリ州の州都ブニア
- モンブワル健康区(人流の激しい鉱山地帯)
当局は依然として感染源を特定できていませんが、実際には報告される数週間前から密かに感染が広がっていた可能性が指摘されています。
「到着と同時に亡くなる」切迫した現場
モンブワル総合病院のリチャード・ロクドゥ医療責任者は、現場の悲痛な状況を語っています。多くの患者が受診をためらい、病状が悪化してから病院に運ばれてくるため、「到着した瞬間に、あるいは到着後24時間以内に亡くなる」ケースが相次いでいるといいます。
対応を阻む「心理的な壁」
医療チームによる封じ込め作業が進められていますが、そこには大きな困難が立ちはだかっています。ロクドゥ氏は、住民の間にある「抵抗感」が対応の妨げになっていると分析しています。
感染症への不安や不信感から、治療や隔離を拒む「抵抗の拠点」のような心理的な壁が存在しており、それが結果として受診の遅れと死亡率の上昇につながるという悪循環に陥っています。
未知の感染源と地域社会の不信感という二つの課題に直面するなか、公衆衛生の維持がいかにコミュニティとの信頼関係に依存しているかが、今回の事態から浮き彫りになっています。
Reference(s):
'They die as they arrive': Ebola is spreading in eastern DRC
cgtn.com