ウクライナ・米・ロシア三者協議、ジュネーブで2日目 領土と安全保障が焦点
ウクライナ、米国、ロシアによる三者協議がスイス・ジュネーブで2日目に入り、領土問題や安全保障の枠組みをめぐる調整が、より具体的な「仕組み」の議論へ進むのかが注目されています。
2日目の協議が開始、作業部会で「政治・軍事」両面を協議
2日目の協議は現地で水曜日に始まり、ウクライナ側の首席交渉官で国家安全保障・国防会議書記のルステム・ウメロフ氏が開始を確認しました。
ウメロフ氏はSNS「X」への投稿で、政治面と軍事面の双方にまたがる作業部会で協議(協議=作業レベルの詰め)が進んでいると説明しています。投稿では、前日に議論された内容について「決定事項のパラメータ(条件)とメカニズム(実行の仕組み)を明確化している」とし、「実質的な作業に集中している。結果は追加で知らせる」としています。
非公開の2日間協議、論点は領土から経済まで幅広く
協議は2日間で、非公開(クローズド)で行われています。ロシア国営通信タス通信は、協議が扱うテーマとして次のような論点を挙げています。
- 領土問題
- 軍事面の取り決め
- 政治・経済上の懸案
- 安全保障の取り決め(security arrangements)
幅広い議題が並ぶ一方で、交渉の焦点は「合意できる項目の積み上げ」と「最も難しい争点をどう扱うか」という二層構造になりやすく、2日目は前日の議論を“実装できる形”に落とし込めるかが見どころになりそうです。
米特使は初日を「意味のある進展」 各国の代表団は
米国側は、米大統領特使のスティーブ・ウィトコフ氏が、初日の協議について「意味のある進展(meaningful progress)」があったと述べたとされています。
ロシア側の代表団は、クレムリンが、ウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官、ミハイル・ガルージン外務次官らを含むと確認しました。米国側はウィトコフ氏に加え、米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が参加しています。
今年に入って3回目の枠組み協議、前2回は「停戦監視」などが中心
今回の三者協議は、今年(2026年)に入ってからの流れの中で位置づけられます。これまでにアブダビで2回の協議(1月23〜24日、2月4〜5日)が行われ、
- ロシア軍とウクライナ軍の「離隔(disengagement)」の可能性
- 停戦監視のメカニズム
- 調整センターの設置
といった論点が中心だった一方、主要な領土問題は解決に至らなかったとされています。
次に注目されるのは「仕組みの具体化」と「説明の言葉」
ウメロフ氏が強調した「パラメータとメカニズムの明確化」は、交渉が“原則論”から“運用設計”へ移る合図にもなります。今後の注目点は大きく2つです。
- 作業部会が合意文書や運用手順に近い形まで詰められるか(停戦監視、調整センターなど)
- 領土などの難題を、どの順序・表現で扱うのか(先送りなのか、枠組み化なのか)
2日間の協議が終わった後、各代表がどの範囲まで結果を公表するのか。非公開協議だからこそ、発表される「説明の言葉」自体が、交渉の温度感を測る材料になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com



