英政府、アンドリュー氏を王位継承順位から除外検討 捜査終結後に法案か
英国で、チャールズ3世の弟アンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー氏を王位継承順位から外すための立法が検討されていると、英メディアが2026年2月20日(現地時間)に報じました。警察の捜査が一区切りした後に動き出す可能性があるとされ、王室と政治の距離感があらためて注目されています。
何が報じられたのか
英メディアによると、英国政府はアンドリュー氏を王位継承順位(王位を継ぐ順番)から除外する法案の導入を検討しているとされています。動き出すタイミングは、警察が同氏をめぐる捜査を終結(または結論づける)した後になる、という見立ても伝えられています。
アンドリュー氏は2月20日、職務上の不正行為の疑いで逮捕され、数時間の身柄拘束の後に釈放されたと報じられました。
背景にある「再燃した疑惑」と捜査
今回の動きの背景として、故ジェフリー・エプスタイン氏(米国の金融関係者で、性犯罪で有罪となった人物)との過去の関係が、あらためて注目を集めている点が挙げられています。
ロンドン警視庁(メトロポリタン警察)は2月20日の声明で、米司法省による関連文書の追加公開を受け、「ロンドンの空港が人身売買や性的搾取を助長する目的で使われた可能性があるとの指摘を把握している」とし、捜査が継続中だと明らかにしました。
「王位継承順位から外す」とは何を意味する?
王位継承順位は、慣習だけでなく法的な枠組みと結びついています。そのため、特定の人物を継承順位から外すには、原則として立法措置(法律の制定・改正)が論点になります。
今回の報道が示すポイントは、次の通りです。
- 対象は称号ではなく「継承順位」:称号の扱いと、継承順位の扱いは別の論点になり得ます。
- 捜査の結論が政治判断の前提に:立法の動きが「捜査の節目」を待つとされ、手続きの正当性が重視されていることがうかがえます。
- 憲政上の慎重さ:王室に関わる制度変更は、政治が短期の世論で一気に決めにくい領域でもあります。
チャールズ3世のコメントと、昨年からの処遇
報道によれば、チャールズ3世は2月20日、「法の手続きに委ねなければならない」と述べ、警察に対して「全面的で心からの支持と協力」を示したとされています。
またアンドリュー氏は昨年(2025年)10月に王室・軍の称号を剥奪され、ロイヤル・ロッジを退去。以後は「アンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー」として扱われ、別の私的な住居へ移ったと伝えられています。
今後の焦点:法案の行方と「線引き」
今後の注目点は、捜査の結論がどのように示されるのか、そして政府・議会が「どの範囲まで制度として手当てするのか」という線引きです。個人の問題に見えて、王室制度、政治の説明責任、そして社会の信頼回復の手続きが同時に問われる展開になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








