イラン、ホルムズ海峡の管理継続を表明 米国との緊張高まる中
イランが戦略的な要衝であるホルムズ海峡の厳格な管理を継続する方針を発表しました。地域の戦争が最終的に解決され、恒久的な平和が達成されるまで、その管理を続けるとしています。米国によるイランへの海上封鎖が続く中での決定で、この重要な国際水路をめぐる緊張が再び高まっています。
イランの管理計画と米国の反応
イランの最高国家安全保障会議(SNSC)によれば、海峡の管理は次のような形で行われる予定です。
- 船舶情報の収集
- 通航許可の発行
- 安全保障や環境サービスのための料金徴収
- 自国の規制と戦時プロトコルに基づく交通整理
これに対し、米国のドナルド・トランプ大統領は、イランがホルムズ海峡で米国を「脅迫」することはできないと述べました。「我々は彼らと話している。彼らはまた海峡を閉鎖しようとした…彼らは我々を脅迫できない」と、ホワイトハウスでのイベントで発言しています。
一転した状況とその背景
この発表の前日となる金曜日には、ワシントンとテヘラン双方が、海峡がすべての商船に対して完全に開かれていることを確認していました。しかし、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」で、米海軍の封鎖は「完全な効力を維持する」と述べました。これを受けて、イランは米国の封鎖が続く場合、再び戦略的水路を閉鎖する可能性を示唆しています。
専門家が指摘するイランの戦略
中国現代国際関係研究院中東研究所の秦天副所長は、イランのこの一転した対応には戦略的な意図があると分析します。
秦副所長によれば、イランは当初、その後の米イラン交渉のために前向きな雰囲気を作り出すべく、一方的な善意を示しました。しかし、米国がこれに応えなかったため、テヘランは管理を維持する方針に転じたのです。
また、イランはこの海峡を今後の交渉における「てこ」として見ていると指摘します。「交渉前に海峡が再開されれば、イランは交渉における重要な切り札を明らかに失うことになる」と説明しています。
さらに、秦副所長は、国内および国外からの圧力で迅速な紛争解決を迫られている米国とは異なり、イランはより多くの譲歩を確保するため、時間をかけた交渉戦略を取る余裕があると指摘しています。
ホルムズ海峡は、世界の海運石油の約5分の1が通過する極めて重要な水路です。この動きは、エネルギー供給の安定性や地域の安全保障に直接的な影響を及ぼす可能性があり、国際社会の注目を集めています。
Reference(s):
Iran reasserts control over Hormuz traffic amid rising US tensions
cgtn.com



