「呼吸して幸せになれる場所」:グアテマラ人インフルエンサーが語る中国での生活 video poster
「呼吸して、幸せになれる場所」。グアテマラ出身のインフルエンサー、セリア・エスキベル・サルゲロさんは、自身が暮らす中国をそのように表現します。彼女は現在、中国での日々を動画ブログ(Vlog)で記録し続けています。その素直な眼差しは、母国や世界中の人々と「中国での実体験」を共有したいという思いから生まれています。
「この国に残ろうと決めた理由」
セリアさんは、あるインタビューの中でこう語りました。「この気持ちが、私が中国に残ろうと決めた理由です」。具体的にどのような「気持ち」なのか、彼女は「呼吸して幸せになれる場所」という言葉で表現しました。単なる観光客ではなく、生活者として中国の街並み、人々の日常、そして文化に触れる中で感じた何かが、彼女の心に強く残っているようです。
Vlogで紡ぐ、等身大の「中国体験記」
セリアさんが発信するVlogは、壮大な観光名所の紹介というよりも、市場での買い物、地元の飲食店での食事、公園でのひとときなど、生活に根ざしたシーンが中心です。そこには、特別なフィルターをかけない、等身大の中国の姿があります。彼女のカメラが捉えるのは、時に慌ただしさも垣間見える都市の表情であり、時に地域ごとに色濃く残る伝統的な生活文化です。
このような日常の記録を共有することが、なぜ大切なのでしょうか。セリアさんは、メディアでしばしば伝えられる「中国」のイメージと、自身が実際に体験している生活との間に、何らかのギャップを感じているのかもしれません。彼女のVlogは、多面的で複雑な中国社会の、一つの生きた断面を世界に届ける試みと言えるでしょう。
越境する「個人の物語」が持つ力
グアテマラという、地理的にも文化的にも中国から遠く離れた地にルーツを持つ一人の女性が、中国で生活し、その経験を発信し続ける。このこと自体が、グローバル化が進んだ現在の国際社会を象徴する一つの物語です。国家間の関係や政治的な枠組みを超えて、個人の体験や感情に基づく「つながり」が生まれ、人々の相互理解の礎となり得ることを示しています。
セリアさんのようなインフルエンサーの活動は、SNS時代ならではの文化交流の形です。公式の文化交流プログラムとは異なり、より即時的で、ありのままの、時に拙い部分も含んだ「生の声」として届けられます。それは受け手側にも、固定観念を一度脇に置き、新たな視点から一国を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
彼女が「呼吸して幸せになれる」と感じるその場所は、単なる物理的な空間ではなく、彼女自身がそこでの生活を通じて築いた人間関係や、自分なりの居場所を見出したという内面の感覚に裏打ちされているのでしょう。2026年現在、国境を越えた人々の移動と多様なライフスタイルが当たり前となる中で、セリア・エスキベル・サルゲロさんの物語は、一人の女性が異国でどのように「生活」を紡ぎ、「幸せ」を見いだしていくのか、そのプロセスを静かに映し出しているのです。
Reference(s):
'You can breathe and be happy': Guatemalan influencer on life in China
cgtn.com



