メルツ独首相、「不必要な戦争」と米・イスラエルのイラン軍事行動を批判
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相が、米国とイスラエルが主導する対イラン軍事行動を「完全に不必要な戦争」と強く批判しました。中東情勢の緊迫化が、エネルギー市場や世界経済の基盤を揺るがす懸念がEU(欧州連合)内で急速に高まっています。
EU首脳会合後の異例の発言
メルツ首相は先月、EUの非公式首脳会合の後、このように述べました。彼が特に懸念を示したのは、戦争がガソリンスタンドの価格上昇を超えた、はるかに深刻な影響をもたらす可能性です。彼は、世界のエネルギー供給の要衝であるホルムズ海峡の戦略的重要性を指摘し、この地域の緊張が「グローバル経済の脆さを露わにしている」と語りました。
エネルギー市場への衝撃波
メルツ首相によれば、中東での武力衝突による地政学的ショックは、既に欧州やアジア、そして米国に至るまでのエネルギー市場に打撃を与えています。世界経済の相互依存が深まる現代において、特定地域の紛争が全世界を巻き込む経済的リスクとなる構造が、改めて浮き彫りになった形です。
欧州が直面する複合的な課題
首相はまた、EUが現在、イラン情勢をはじめとする複数の危機から生じる大きな課題に直面していると強調しました。「もし欧州が失敗すれば、ドイツもまた失敗する」と彼は述べ、これらの課題に対処するためには欧州諸国の緊密な協力が不可欠であり、ドイツ一国では解決できないと訴えました。欧州の結束が試される局面です。
欧州の大国であるドイツのトップが「不必要な戦争」とまで表現して軍事行動を批判したことは、大西洋を挟んだ関係にも微妙な影を落としそうです。世界的な分断のリスクが叫ばれる中、対話と協調の道筋をいかに模索するかが問われています。
Reference(s):
'Completely unnecessary': Merz criticizes US-Israeli war with Iran
cgtn.com



