感情消費の中心に、中国のペット経済が急成長 video poster
中国の都市部では近年、ペットを家族の一員として迎え、そのために惜しみなくお金をかける若い世代が増えています。この傾向は単なる「ペットブーム」を超え、新たな消費トレンド「感情消費」の象徴として、経済の一翼を担うまでに成長しました。
1億2400万頭のペットと支える若者たち
2024年の調査によると、中国の都市部で飼育されているペットの数は1億2400万頭に達しました。その背景には、特に都市部で暮らす若年層の存在があります。月収が7万円程度(約700米ドル)の場合でも、月に7000円(約70米ドル)をペットフードに費やすことを厭わない飼い主も少なくありません。彼らにとって、ペットは単なる動物ではなく、大切なコンパニオンなのです。
「感情消費」という新しい価値観
なぜこれほどまでに支出が増えるのでしょうか。その根底には「感情消費」と呼ばれる考え方があります。これは、物質的な満足だけでなく、情緒的な充足感や心の安らぎを求めて行われる消費行動を指します。ペットは、仕事の評価(KPI)を気にすることもなければ、メッセージを既読のまま放置することもありません。無条件の愛情と癒しを提供する存在として、現代社会を生きる若者たちの心のよりどころとなっているのです。
ペットは家族、経済は拡大
この考え方の変化は、市場そのものを大きく変えています。ペット関連の消費は、フードやトイレ用品といった必需品から、ペット用の洋服、高級なサロンやホテル、健康保険、さらにはお葬式や法要サービスまで、多岐にわたって細分化・高度化しています。ペットは完全に「家族」として位置づけられ、その生活の質を向上させるための産業が形成されているのです。
都市生活者のライフスタイルの変化、核家族化の進展、そしてSNSを通じた「ペット自慢」の文化的な広がりも、この経済を後押ししています。自分自身の消費には倹約的でも、ペットへの支出は「投資」と捉える考え方が、新たな消費市場を生み出す原動力となっています。
Reference(s):
cgtn.com



